2巻
それぞれの帰り道×魔界からの応援部隊
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澪がウィルベルトの力は解放されなかったが代わりに澪を守護している剣術使いや謎の籠手の事。柚希のように勇者の一族が監視をしている事。そして剣術使いの妹が同じくらいの強さを持ったのと、現在家族になっている事の三つである。
一真を神族の上位神でなく剣術使いの者だと報告したら、情報不足で上も分からない状況となっていた。てっきり勇者の一族に介入されるのが面倒なので、様子見という穏便になる事だと思っていた。だがよりによって好戦的で武闘派であるヴァルガを三つ子とした三兄弟、中距離拳闘士の強者で一極集中型の完全な「力」タイプを三人を寄越して来たので、上は澪の中で眠るウィルベルトの力を目覚めようとしたのかもしれない。
「・・・・さて、それじゃあ目標の様子でも見てくるとするか」
「俺らの相手は強いのか?」
「弱者じゃなければいいのだな」
早速とばかりに動こうとするパワーバカな三つ子達だった。
「おいおい、いきなり勝手な真似とか冗談だろ。こっちに来たばかりで、状況もロクに理解出来てない奴がノコノコどこへ行くって?」
「あァ?だから、その状況ってのを確認しに行くんだろうが。何の問題がある?」
「兄貴の言う通りだ」
「俺らは俺らで動くが文句でもあるのか?」
「勝手に動くなって言ってるんだよ。お前らはあくまで追加要員、仕事は俺のサポートだ。先任の俺の指示に従うのが筋だろ」
「知らねえな。俺達の性格を知っていて、それでも上は俺達に任せたんだ。そいつはつまり、好きにやって良いって事だろ」
フンと笑うヴァルガにヴィルガとヴォルガも好き放題に言いやがるが、一真と相手をしたら即効で瞬殺されるのがオチだと見えたラース。だがまだ一真の詳細な事は言わない条件だったので、ポジティブな性格は男前だなと言ってから真剣な表情になった滝川。
「報告は聞いている筈だ。既に勇者の一族も動いているし、敵である謎の剣術使いも動いている。下手に刺激して本格的な連中が動き出す事になって、もし成瀬澪に何かあったら、上に殺されるぞお前達」
「おいおい、物騒な事を言うなよラース」
「そうそう、別に俺らはすぐにどうこうしようとは思ってないぜ」
「だが謎の剣術使いが家族になったりと、成瀬澪にも味方が出来てるっていうじゃねえか」
「「「なら俺達もきちんと状況は知っておくべきだろ」」」
そう言うなり、ヴァルガ達パワーバカな三つ子達は風と共に姿を消した。
「ったく・・・・」
ヴァルガ三兄弟の性格で、様子見だけで済む訳ない。後を追うべきか滝川が思案していると、どこからか声が聞こえてきた。
「・・・・お待ち下さい」
そう横から新たな声がしたので、滝川はそちらに視線を向けると空間が歪んで出てきたのは、美し
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