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転生した死神
第4話
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 「見つけたぞ!!姫島の面汚し!!!」

 
その声で、俺は理解した。ついにきたと俺がこの神社にずっと通っていた理由が目の前にあると、だからこそ、今、朱璃さんの前にでて庇うことが出来ない自分に腹が立つ、どうしても震えて動かない自分の足に腹が立つ、たがら、その言葉は自然に口からでていた。

    「くそったれが!!!」

情けない、情けない、情けないこの時のためにずっと特訓したんじゃあねぇのか!!

朱璃さんを助けて朱乃のトラウマを消そうとしたんじゃあねぇのか!!

手の届く全てを助けるヒーローになるんじゃなかったのか!!

それなのに、今の俺はどうだ、朱璃さんの後ろに隠れて震えている。

ふざけるな、こんなの俺がなりたかったヒーローじゃねぇ!!(ポタッポタッ)気付けば俺は自分の手から血が出るほど強く手を握り締めていた。

 「イッセーくん」
隣にいる朱乃が心配そうに俺の手に自分の手を重ねていた。
 「大丈夫だよ、イッセーくんは私が守ってあげる、これでもお姉さんなんだから」

そう言って、朱乃は俺に笑顔をむけてくるだが、その笑顔はどうみても無理をしているのがわかってしまった。

何だよ、朱乃もちゃんと自分と戦っている朱璃さんだって、そこにいて俺たちを匿っていたら殺されるのは分かっているのに、そこに立って俺たちを守っている。

なら、何で俺はここで隠れている。朱璃さんが隠れていろと言ったから?

違う、違うだろう、俺は怖いんだ、転生して特典を貰った。確かに強力な特典だ、使いこなせば、とんでもなく強くなるだろう。最強にすら、届くかもしれない。

それでも、死の危険がほとんどない世界から、こんな死が隣り合わせの世界に来て、覚悟はしていたとはいえ、目の前に邪魔するなら人すら容易く殺す存在がいて怖いんだ。

それでも、いくら怖くてもこんな自分も怖くて逃げ出したいのに、そんな心を押し殺して、どうにか俺を安心させようとするこの子は、助けなくてはいけない、たとえ、自分を犠牲にしても、朱乃ちゃんと朱璃さんは救ってみせる!!

 「大丈夫だよ朱乃ちゃん、朱乃ちゃんも朱璃さんも絶対に助けるから!!だから、今は寝ててくれ」 
そして俺は朱乃の首筋に手を当て気絶させる。

 「よし!!いくか」


Side朱璃

いつかは、見つかるとは思ってはいたけれど、こんなに早いなんて、せめて二人が逃げる時間を稼がないと。

 「あらあら、叔父様方団体でどの様なご用でしょうか?」
 「分かっているんだろう、朱璃」
 「私を連れ戻しにでもきましたか?」
 「ああ、その通りだ。たが、それだけではない!貴様と堕天使の間の子を、姫島の汚点を消し去りにきた!!」

やはり、予想通りでしたか。しかし、私一人ではこ
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