第三十二話
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」
あれよあれよと言うままに俺たちは次元航行艦アースラへと招待された。
「わー、凄いね。宇宙船だよ!?」
生の宇宙船にテンションが上がっているなのは。
「なのは、浮かれるのも良いけれど、しっかり前見ないとこけるよ?」
「あぐっ!」
「言わんこっちゃ無い…」
「えへへ」
「仲のいいところ悪いんだが、デバイスとバリアジャケットを解除してもらえるだろうか?此方に敵対の意思はないよ」
「あ、はい」
バリアジャケットを解除すると、俺たちは戦艦には似つかわしくない、日本の茶室を模したような所へと案内された。
その光景には知っていた俺を含めて三人とも絶句。
辺りを見渡すと桜の木やシシオドシまである。
流されるままに座布団へと案内されて正座を組む。
【お兄ちゃん…】
【アオ…】
なのはとソラから届けられた念話。その声に戸惑い…と言うより呆れ?の感情が見て取れる。
まあ、分るよ。
庭園風な部屋とかはまあいい。
いかし、緑茶に砂糖とクリームは許されねぇ。
俺達の憤りをよそに目の前のこの船の艦長、リィンディさんからの質問が続き、それに答えていく俺達。
「そう、それじゃあ貴方達は最近起こる不思議な事件の調査をしていたら、偶然あの場所で発動前のロストロギア、ジュエルシードを発見したと?」
「はい」
嘘は吐いてない、ちょこっと真実を誤魔化しただけ。
「子供だけで危険だとは思わなかったのかしら?」
「多少の事ならば何とかできる力がありましたから」
「あなたたちがなんで魔法を使えるのかも聞かなければならないわね。一応管理外世界には知らされてない技術だから」
一応俺の父親が管理世界関係者っぽいと言う事は伝えた。
既に故人で、その技術は残してくれたデバイスと自己流で訓練したとも。
その際周りに都合よく魔導師資質を持っている子が居たから一緒に訓練していたと。
全て話したわけではない。
リンディさんも表面上は納得してくれていたが実際はどうか分らない。
仮にも提督の地位まで上り詰めた人だ、その辺の機微は俺なんかより上だろう。
「なるほどね、管理世界からの移住者の子孫。個人転移の出来る昨今。いくら管理局とは言え、人の出入りを全て管理できる訳ではないと言う事ね」
その事例自体はありふれた物なのだろう。
とは言え、文化レベルで劣る多世界へ進んで行くような人は稀であろうが。
その後あのジュエルシードが次元干渉型の古代文明の遺産である事を教えてもらった。
移送中だったジュエルシードを載せた次元航行艦が襲撃を受け、積まれていたジュエルシードが喪失したと、それを発掘した一族から次元管理局に捜索願が出
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