第五十二話 来訪者その三
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な」
「そうさ、あんたの攻撃は見切った」
防ぎかわしていたその中でというのだ。
「だから勝てたんだよ」
「それなら敗れるのも当然だな」
「で、聞きたいことがあるんだけれどな」
自分に背を向けたままの怪人にこうも言った。
「あんたの生みの親のことだけれどな」
「残念だがな」
怪人はここでだ、薊に向き直って言った。
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