第二百三十四話
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第二百三十四話 一週間以内に
クラウンのリーダーである梨花はメンバーと塾で顔を合わせた時に全員に言った、美奈子が華奈子に学校で言ったその日にだ。
「皆あと一週間だけれど」
「錬金術でビー玉を作る」
「そのことでよね」
美樹と春奈が梨花に応えた。
「わかってるわ」
「絶対に間に合わせるから」
「私はあと四日ね」
「私は五日かしら」
美樹と春奈はそれぞれの進行状況を残り日数で述べた。
「慎重にやってるわ」
「怪我をしない様にね」
「私は三日ね」
「うちは明日かな」
赤音と亜美も言う、赤音は亜美の明日という言葉を聞いて少し驚いて彼女に問うた。
「早いわね」
「うち錬金術やから」
一番得意な魔法はというのだ。
「そやからやねん」
「ああ、だからなのね」
「それでこういうのは得意やねん」
「そういうことね」
赤音も話を聞いて納得した、そしてだった。梨花は皆に自分のことも話した。
「私はあと六日位よ」
「あれっ、梨花ちゃん遅くない?」
「うん、ちょっとね」
梨花は華奈子に少し困った顔になって答えた。
「進まなくて」
「そうなの」
「最近お家の家事が忙しくて。お母さんが左手怪我してるから」
「それでなの」
「暫く続くから」
家事の忙しさがというのだ。
「あと六日よ」
「そう、頑張ってね」
「うん、何とか期日までには終わらせるから」
こう華奈子に約束した。
「皆間に合わせようね」
「怪我をせずにね」
「やっぱり魔法は怪我をしないことが第一だから」
先生達が言っていることをだ、梨花も言うのだった。
「そのことを守りながらね」
「期日内にね」
今度は美奈子が言う。
「そうしましょう」
「ええ、完成させましょう」
それぞれの宿題をというのだ。
「一週間以内にね」
「ええ、絶対にね」
「終わらせましょう」
「あと一週間」
「皆やろな」
美樹と春奈、赤音と亜美も言う。クラウンの七人は宿題のリミットも認識した。
第二百三十四話 完
2015・5・4
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