おかえりなさいませ
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うと観客たちは大声で喜びを表現する。
「エドラスの民にはこの魔力を共有する権利があり、また、エドラスの民のみが未来へと続く神聖なる民族。我が国からは誰も魔力を奪えない!!」
そりゃあ・・・この国に魔力がないんだから奪えないわな。
「そして、我はさらに魔力を手に入れると約束しよう・・・これしきの魔力が、ゴミに思えるほどのな」
王はそういって杖で魔水晶を叩く。その破片が、地面へと砕け落ちた・・・
その瞬間、ナツさんが魔水晶の方へと走り出そうとする。しかし、それをルーシィさんが押さえる。
「我慢して!」
「できねぇ!あれは・・・あの魔水晶は・・・」
「お願い!みんな・・・同じ気持ちだから・・・」
俺たちは汚い笑いを浮かべる王を睨み、その場を後にした。
夕方、王都のホテルにて・・・
俺たちは暗い雰囲気の中にいた。ナツさんは窓の外をじっと眺め、ルーシィさんとウェンディはソファに座って黙り込み、ハッピーとセシリーは壁にもたれ掛かって座り、シャルルは机の上で何かを一生懸命に書き、俺はそれをボーッと眺めていた。
「やっぱり我慢できねぇ!俺は城に乗り込むぞ!!」
「もう少し待ってちょうだい」
ナツさんはそういって部屋から出ていこうとするが、シャルルに止められる。
「なんでだよ!!」
「ちゃんと作戦を立てなきゃ、みんなを元に戻せないわよ」
「・・・」
ナツさんはシャルルにそう言われて黙ってしまう。
「みんな・・・あんな水晶にされちゃって・・・どうやって元に戻せばいいんだろ・・・」
「戻し方は俺知ってるよ」
「「「「「え!?」」」」」
ウェンディの問いに俺が答えるとシャルル以外の全員が驚く。エドラスに来るときにミストガンから戻し方は聞いた・・・
「ただ・・・あの魔水晶を元に戻せるのは、今のところ俺しかいませんし・・・
それにあれが一部なんだから、他のも見つけないとみんなを元に戻せないですよ?」
「だよな・・・」
「他の魔水晶の居場所も探さないといけないのか〜・・・」
「でもどうやって!?」
俺たちは頭を抱えて悩んでしまう・・・一体どこにあるのかな・・・?
「王に直接聞くしかないわね」
「教えてくれるわけないよ」
「俺もそう思うよ・・・」
「殴ってやればいいんだ!!」
ナツさんがそういうけど・・・そんなのやったら王国軍に捕まりますよ?
するとルーシィさんがいきなり立ち上がる。
「そうか!王様はみんながどこにいるか知ってるんだ!!」
「おそらく」
王様自身が|魔水
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