転生しました
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「あいよ」
さて、やるか、と今の今まで中に浮いていた神様が俺と同じく足で立ち、グルグルと肩を回していた。
「あの、やるって何を?」
「あ? んなもん、お前を向こうに送るんだろうが」
「あ、なるほどですね。 ……で?どうやって?」
「殴り飛ばす」
まさかの回答に反論しようとしたのも束の間、俺の腹に見事に神様の右ストレートが炸裂。
痛みはないが腹が何かに押し潰される感覚を感じながら俺は空?の彼方へと吹き飛ばされた。
「ういっしょ、転生完了ってな」
ーーーーーーーーーー
「っ〜〜〜〜〜! いってぇぇぇぇ!!」
目を覚ますと、とんでもない腹痛に襲われた。
まるでプロボクサーに本気で殴られたような痛み……いや、それ以上だ。
「あ、の神様……! こんな話聞いてねぇよ……!」
しばらくそこら辺を転げ回っていた俺だったが、少しすると痛みも引き、自身の置かれた状況を確認できるくらいにはなった。
「転生できたってことは、あれがオラリオか?」
視線の先に見える大きな街。そして、その真ん中辺りから空へと真っ直ぐに伸びる白い建物。
記憶通りなら、あれが摩天楼なのだろう。
「とりあえず、街に行って冒険者登録を……お?」
立ち上がろうとした時に、手に何かが触れた。
みると、そこにあったのは凡そ一・五メートル程の長さをもった鍔の無い刀。
Fate staynightのアサシン、佐々木小次郎の使用する刀である【物干し竿】
「こりゃ助かる」
早速拾い上げる。近くに刀を入れる袋があったため、それに入れて肩から下げた。
持ったときに分かったが、今の俺はあのアサシンの力がそなまま使えるようだった。
折角しまった刀だったが、俺はこれをもう一度取り出して構える
「秘剣 燕返し!!」
近場にあった木に向かって刀を振るう。
すると、木は見事に三等分に切断された。
一度に三太刀。見事である。
「魔法が使えないのは、まだ恩恵を貰ってないから、とかそんな理由かな?」
スキルが使えるのは甚だ疑問だが、まぁ使えるならそれでいい。
この下界に降り立った神から授かる恩恵
それと引き換えに下界の民は眷属となる。
確か、経験値とかいうので能力をあげるんだっけか?
ゲームみたいな設定だったのを思い出しながらオラリオへの道を歩く。
今気付いたのだが、俺の格好がまんま小次郎さんではないですか。
まぁいいや。格好いいし。
途中でモンスター(確か昔、摩天楼がなかった頃にダンジョンから出てきたモンスターの末裔)
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