暁 〜小説投稿サイト〜
ワールド・エゴ 〜世界を創りし者〜
world war7−『三柱の王』−
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
込む。

「……ふう、遅いですよ《主》さん。天冠さん」

「ごめんよ。でもキミはまだ本気出してないだろう?」

「あんまり出したく無いんですよ。下手すれば物語に支障をきたしかねません」

「今まさにその『物語』に支障が出かかってるんだけどね」


苦笑混じりに話す《主》。だがその瞳からは殺意が常に溢れ出している。

−−その矛先は、勿論『 』。

−−と、そこで。

「……ましろさん、準備は出来ましたでしょうか?」

「はい!十分ですッ!」

『 』の視線からは、天冠の影に隠れていた台座に、ましろが辿り着いていた。
そして、その手に持つは−−

「……『歯車』ッ!」

初めに反応したのは、『 』だった。

爆発音と共に、その影は光を上回る速度でましろへと迫る。
−−だが。

「何処へ行こうって、言うんだい?」

純白神が、それを許さない。

「−−行かせません」

刀神が、それを許さない。

「まあ焦らないで下さいな」

夢の主が、それを許さない。

「−−ッ!退けッ!」

『 』は抗う。

『歯車』は渡さない。

其れだけを願い。

力を、解放する。

「−−『物語ノ始マリ始マリ(アカシック・アーマゲドン)』ッ!」

これまでとは比べ物にならない、膨大な闇。

それは《主》の結界を抜け、天冠の剣閃を潜り抜け、ソーニャの夢を貫いて−−

ましろへと、迫る。

同時に、ましろは呑み込む。

『歯車』に−−否、『歯車』だった光の束に、口付けをする。
同時に、魂の最奥に、光が差し込む。

その深層心理。その眠り続ける筈だった力。ましろ自身の、才能。

−−それは、『歯車』の干渉によって__





引き出される。















ドクンッ















−−眠れる異能は、その姿を表す。


























世界転生まで、あと40時間。
 《滅びの依り代》の完成まで、あと38時間。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ