world war7−『三柱の王』−
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ッ!」
「死ねッ!」
手を伸ばすダーク。
振り下ろされる漆黒の剣。
『設定』すら両断するその力の前には、『負けない』と云う設定など無力。
−−終わった。
−−自分は。
−−死んだ。
−−マスター……
「−−撫で斬りにいたします」
「−−僕の大切なレギオンメンバーに、何をしているのかな?」
一太刀。そして一閃。
「ッ??」
漆黒の剣は、更に濃い闇に喰い潰される。
そして、『 』自身も、美しい輝きを放つ日本刀の軌跡に呑まれた。
一瞬にして『 』の体に、幾つもの傷跡が刻み込まれる。
「ぐっ……」
現れるは二つの人影。
片や、真っ白のローブを着た、途轍もない威圧感を放つ青年。
片や、藍色の着流しを着た、長い黒髪を櫛で纏めた長身の女性。
《主》と呼ばれた少年神と、『天冠』と呼ばれた刀神、その人だった。
「やあやあ、ごめんねアッシュ、ホロウ、ダーク。遅れてしまったよ。やはり僕でも勝てないコイツの相手は荷が重すぎたね」
《主》が笑って右腕を振るう。
それを知覚した時には、ホロウとアッシュの傷は跡形もなく再生していた。
「痛かったろう?君達は大き過ぎる傷には慣れてないからねぇ、尚更か」
笑って謝罪し、そして『 』へと向き直る純白神。
その瞳に映る感情は−−『憤怒』。
「──《惟神》──
《 憤怒》 」
今の彼の感情を表す、その名を紡ぐ。
現れるは神の槍。かのグングニルの遥か上を行く、文字通り『最強の矛』。
その槍を、『 』は受け止めきれない。
幾ら『管理者』としての力があろうとも、かの絶対者である『真偽の神』の様には行かない。
故に流す。
『真偽の神』の様に捻じ伏せるのでは無く、勢いをいなす。
軌道を変えられた絶勝の槍は、目的を捉える事なく、『 』の背後の壁を貫いた。
「ちぇっ、最近僕の力が通じない奴増えてきたなぁ……」
「……かなり危ないがな。だがまだ浅い−−」
−−フッ
「ッ??」
咄嗟に背後へと体を仰け反らせる。
元いた場所にあった空間は、切り払われ、そして亜空へと葬られた。
「……天冠か」
「−−今、此方側に話している次回は存在しません。よって、貴方を即刻排除させて戴きます」
「なら−−やってみるといいッ!」
『 』の手に再び暗黒の剣が形作られ、その闇を振るう。
−−幾度目かの光景が、再び宙を覆う。
『夢』が、『闇』を包み
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