銀術って暗殺にもってこいだよな
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を終えた私たちは合流場所であるゼオンの家に向かった。イリナ達の拠点にもなるそうだ。最初に異変を感じたのは白音ちゃんで、その次にムジカさんがシルバーのドクロに手を伸ばした次の瞬間、空からはぐれエクソシストが使っていた光の剣が大量に降ってきた。
「伏せろ!!」
ムジカさんの叫びと同時に白音ちゃんに押し倒される。アーシアは木場君に、イリナは部長に、ゼノヴィアは朱乃さんに押し倒され、ムジカさんが銀で槍を作ってそれを回転させて弾いていく。
「砕けねえとか、どんだけ光力を込めてんだよ」
今度は横から飛んできたのを木場君が炎の魔剣で弾き、部長が滅びの魔力で消滅させる。
「構えろ!!今のはただの牽制だ!!アーシアを中心にしろ!!」
私も立ち上がって赤龍帝の籠手を出して構える。そして、心が折られた。相手は何もしていない。私が相手を視界に入れただけ。立っているのはムジカさんだけで、そのムジカさんも槍を支えにしてやっと立っているだけだ。その相手はどこにでもいるような普通の青年のように見える。だけど、震えが止まらない。いえ、震えているのかどうかもわからない。何も分からない。そして青年が手のひらをこちらに向けて何かをつぶやいて
「うわあああああああああああああっ!?」
飛び起きて、飛び起きて?私は、何をしていた?ここは、どこ?
「目が覚めたようだな、イッセー」
「……ゼオン?」
「ゆっくりと飲め」
渡されたカップには白湯が入れられている。言われた通りにゆっくりと飲んでいく。
「落ち着いたら、もう一度ゆっくりと眠れ」
そう言いながらタオルで私の汗を拭ってベッドに寝かしつけてくれる。だけど、あの青年を思い出して体が震える。今ならわかる。あの青年は圧倒的に強い。恐怖の塊だ。
震える私の頭をゼオンがゆっくりと撫でてくれる。
「安心しろ。オレがどんな奴からも守ってやる。伊達に雷帝を名乗ってない」
それでも体の震えが止まらない私はゼオンの服を掴んでしまった。ゼオンは何も言わずに服を掴んだ指を解して、握ってくれる。
「オレは傍に付いているからな」
ただそれだけなのに、いつの間にか震えが止まり私の意識は薄れていった。
side out
side ゼオン
イッセーが再び眠りについたのを確認してからリビングに戻る。そこにはソファーに深く座ってタバコを吸っているハムリオの姿がある。
「すまんな。話の腰を折って」
「構わねえよ。あんだけ強力な殺気を浴びたんだ。魘されたって仕方ねぇ。だが、あそこまでやる必要があったのか?わざわざ姿を変えてまで」
「オレは、出来ればリアスたちを囲って、オレが全てを片付けたいとすら思ってい
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