銀術って暗殺にもってこいだよな
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「オレだ。何かあったか?何、それで行き先は?詳しい事が分かり次第連絡しろ。報酬は振り込んでおく」
私達が食べている傍でゼオンが何やら不穏な電話を受け取っていた。そして通話を切ると同時に結界を張る。
「やはり面倒ごとが起こったぞ。敵は堕天使とはぐれエクソシスト、それと聖剣エクスカリバーだ」
翌日、ゼオンはやることがあると告げて駒王を離れ、護衛としてムジカさんがオカ研の部室に詰めている。そして、放課後に彼女達はやってきた。
一人は青い髪に緑色のメッシュが入った同年代の女の子で、もう一人は私の幼なじみだった紫藤イリナ。そしてそんな二人の格好は白い外套を纏い、胸には十字架をかけている。やってきた二人は教会の者だった。
イリナは私を見て驚き、そしてムジカさんを見てすぐに視線をそらした。ムジカさんも居心地が悪そうにソファーに深く座って視線をそらしている。知り合いなのかな?
いきなり空気が悪い状態から始まった会談はとりあえず自己紹介から始まった。
「私はカトリック教会所属のゼノヴィア、こちらはプロテスタント教会所属の紫藤イリナだ」
「カトリックとプロテスタントが一緒に?それだけ事が大きいと言う事なのね。私がこの地を管理しているリアス・グレモリーよ。それから、私の眷属の姫島朱乃と兵藤一誠、アーシア・アルジェント。残りの二人は私の婚約者のゼオン・ベルの眷属の塔城白音とハムリオ・ムジカよ」
「ゼオン・ベル?あの最強の悪魔『雷帝』か!?」
「そうよ。今は冥界に戻っているけどゼオンもこの地に滞在しているわ」
「むぅ、これは、おい、イリナ、どうする?」
「えっ、ごめん、何?」
「さっきからどうしたんだ?様子がおかしいにも程があるぞ。何か変な物でも食べたか?」
「ごめん、話せない。あと、変な物は食べてない」
「だがな、イリ「話せないってんだろうが。察しろ」むっ、ムジカだったか、貴様は知っているのか」
「知ってるよ。だが、上の方での話し合いで無かった事になってるんだよ。察しろ」
「むぅ、そうか。分かった、この件は放っておこう。それでイリナ、この地に『雷帝』がいるそうだが、どうする?」
「それはミカエル様とガブリエル様の指示通り、ちょっとごめんなさい、上からの連絡みたいだから」
イリナの携帯が鳴り、気分が悪くなる結界を張ってから電話に出る。遮音結界みたいだね。次に部長の携帯にも通話が入る。
「ごめんなさい。向こうが先に済んだら待たせて頂戴」
部長も遮音結界を張って電話に出る。これって、ゼオンが何かしたのかな?なんとなくそう思ってしまう。とりあえず副部長が入れた紅茶に手を出す。お茶請けはゼオンが焼いたクッキーだ。昨日屋台から帰る時に
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ