七話、デートに行きます
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はシャンデリア。 光源は恐らく精霊魔術。壁際には絵画、品良く花が生けられた花瓶などが置かれている
店内には自分たちの他に、若い夫婦が腕を組み店員と一緒にショーケースを覗いている
店内に入った俺達を2人共微笑ましそうに目を細めた。第三者からすれば確かに俺達は、幼いカップルに見えなくもないが……
「////////////」
クレア、顔赤すぎるぞ……
こっちが心配になるレベルで
手の空いている店員が俺達に気付くと笑顔で歩み寄ってくる
「いらっしゃいませ……! これはエルステイン様、ご無沙汰しております」
「あ、ご無沙汰してます///」
スラリと背の高い老紳士風の店員だ。身長は約180センチ
執事服のようなスーツに袖を通し、白い手袋を付けている
顔が真っ赤のクレアに対してまったく表情を変えず、営業スマイルではない心の底から歓迎する笑顔で、彼は話を続けた
「それで今日はどういったご用件でしょうか」
「姉様の誕生日にアクセサリーをプレゼントしようと思いまして。何か手頃で似合いそうなも のはありませんか?」
「なるほど、分かりました。それでは少々お待ち下さい」
店員はそう言って奥へと引っ込む。〔姉様〕と出しただけで送る相手を理解したらしい。顔と名前を覚えているとは……さすがプロは違う
「可愛らしい彼女さんですね」
老店員を待っていると、品物選び&支払いを終えた若い夫婦が話しかけてきた。クレアは『可愛らしい彼女』という言葉に、先程の10倍増しで顔を赤くする。人見知りもあり、俺の背に隠れてしまう
……大丈夫だろうか?
「すいません、友達が人見知りで……」
「あら? お友達なの? てっきり……」
「こら、失礼だろ」
男性が女性を諫める
「いえいえ、気にしてませんので。むしろ、こんな可愛い子と恋人同士に間違われるなんて光栄の至りです」
当事者であるクレアは俺のセリフで耳まで赤くしてぐりぐりと額を押し付けてくる。
痛い、クレア……
●○●○
そんな会話を交わしていると程なくして、奥から4つほどのアクセサリーを持ってくる。ガラスのショーケースの上に、4つのアクセサリーが並ぶ。 右からイヤリング、髪留め、指輪、ブレスレットだ。どれも粒の大きな赤の精霊鉱石を使っている
クレアは背中から顔を出し、4つのアクセサリーを順番に手にとって眺める
「ルビア様は姫巫女ですので演舞などの激しい動きをする為体を動かす時に邪魔になりずらく、且つ身に付けやすい髪留め等が良いと思い揃えさせて頂き ました」
「確かにユウトさんの意見通りですね」
「こちらの髪留めは大粒の精霊鉱石を使い、新進気鋭の職人が手がけた来月頭に出す目玉
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