中間の時間(2016/05/16 一部修正)
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まだ3体もいる。4人中何人が生き残れる?
……こうして、予想外の不意打ちを受けながら俺達E組の椚ヶ丘中学1学期中間テストは終了した。そして、それから1週間後――
「申し訳ない。先生がこの学校の仕組みを甘く見ていたばっかりに……。君達に顔向けできません」
答案用紙が返却され、殺センセーは俺達に背を向けながらそう言ってきた。そんな殺センセーに向かって、俺と赤羽はほぼ同時に対殺センセーナイフを投擲する。
え?何でこのタイミングでナイフを投げるか?だって、テストが終了した以上、暗殺を再開するのが普通だろ。まぁ、あっさりと避けられた訳だけど。
「にゅやッ!?」
「殺センセー、そんな堂々と背を向けられてたら、ナイフ投げたくなっちまうよ」
「そうそう。俺達に殺して下さいって言ってる様なもんだしね。無抵抗で殺されて、センセーは満足なの?」
「イッキ君!カルマ君!!今先生は落ち込んで―――」
殺センセーがそう言い出すと同時に、俺と赤羽は自分達の全答案を教卓に放り投げた。答案の内容は俺が全教科満点、文句なしの総合1位。赤羽は5教科平均98.8の総合5位。
「うお…、すげぇ」
「問題解き終わった後、問題文の駄目出しを答案の裏に書いといたんだけど、各教科の先生は余程屈辱だったんだろうな。赤丸や点数が歪んでる。こう見下して来る奴の鼻っ柱を砕くのって、超気分いいよな」
「あっ、それ俺も分かるわ。まぁ、俺の場合は殺センセーが俺の成績に合わせて余計な範囲まで教えてくれたから、解くことができたんだけど」
「俺はこのクラスから出て行く気なんてないけど、赤羽はどうするんだ?」
「俺?俺も出て行く気なんてないよ。前のクラスで過ごすより、暗殺の方が断然面白いし」
「出て行かない理由が暗殺かよ!まぁ、俺が出て行かない理由も、本校舎の全生徒にE組所属の生徒以下ってレッテルを張り続けたいっていうのだけどな」
「南って、かなり腹黒いよね。イッキって呼んでいい?」
「むしろ、愛称で呼んでくれ。実は名字で呼ばれるのって慣れてないんだよ。ってか、お前も十分腹黒いだろ?カルマ」
俺とカルマが笑いながらそう話していると、苦笑ではあるもののクラスの皆が漸く笑ってくれた。
「で、殺センセー。俺とカルマ以外のE組の成績が振るわなかったからって、今後も俺達と向き合わないつもり?それって、教師って立場から逃げてるよな?」
「もしかして、それを大義名分にしてこの暗殺教室から逃げようとか思ってないよね?もしそうなら、殺されるのが怖いってことになる。殺センセーって、結構ビビり?」
俺とカルマの挑発に対して、殺センセーは顔に青筋を浮かべ、クラスの皆も俺とカルマの挑発に便乗する。
「なーんだ。殺センセー、ビビっ
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