マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0990話
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隊と一緒に行動しているメギロートは積極的に行動に出るようにね』
自分達だけでブダペストハイヴの攻略を目指していた欧州連合軍としては、断腸の思いの決断だった筈だ。
だが、俺達の参戦が決まった以上は既にメギロートをただつけておくだけというのは意味がない。それなら戦力としてきちんと使った方がいいだろう。
『アクセル君、その……気をつけてね。アクセル君の事だから、殺しても死なないとは思うけど』
映像モニタに映し出された円が心配そうにそう告げてくる。
この言葉を聞けば分かるように、今回シロガネは俺達に同行しない。何しろ、シロガネの最大の役目は上空に存在している事。……より正確には、上空で光線級、重光線級の攻撃を一手に引き受け続けて、戦術機やリニアガン・タンクを含めた戦車、ガン・ルゥに対するレーザー照射を防ぐという事にあるのだから。
シロガネ……そして今はニーズヘッグに照射されているレーザーは、戦術機を含めて色々な意味で天敵だ。それを思えば、やっぱりレーザーを自分に集中させるという効果を発揮出来る機体に関しては重要なのだ。
「任せろ。すぐに戻ってくるから、円や美砂はシロガネの方でこっちの戦場をフォローしてやってくれ。特に俺達の参戦が決まった以上、これからはシロガネは防御だけじゃなくて攻撃にも参加する事になるからな」
そう、シャドウミラーの作戦参加が正式に決まった以上、当然シロガネもその防御力だけではなく、この世界の兵力に比べて莫大とも表現出来るその攻撃力を発揮出来る。
……もっとも、シロガネの攻撃参加が許可されるのはニーズヘッグが転移した後だから、それを直接この目で見る事は出来ないんだが。
何故メギロートは既にハイヴ内で戦闘に参加しているのに、シロガネは俺達と同時なのかという理由に関しては、欧州連合軍と国連軍の間に色々と複雑な事情もあるのだろう。
面子とか実力とか発言権とか。その辺諸々に。
「さて、そろそろ時間か。レモン、準備は?」
『こっちはいつでもOKよ。さっきも言ったけど、ここに残していく分のメギロートとイルメヤにも指示は出しておいたし』
「マリュー、そっちは?」
『こっちもいつでもいいわ。ニーズヘッグの転移が完了したら、それに合わせて連装副砲、連装衝撃砲、多重連装ビーム砲を一斉射撃するつもりよ。射程圏内にいる部隊に対する通知も完了済み』
どっちも準備OK、と。
なら、早速こっちも動くとするか。
「システムXN、起動。転移座標入力。転移フィールド生成開始」
その言葉と共にニーズヘッグから光の繭が生み出され、転移する戦力全体を覆っていく。
「マリュー、円、美砂。こっちは頼んだ。今夜は皆で祝杯だ。……アルコール以外でな」
『ふふっ、分かったわ。今日の夜はたっぷりと
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