暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第九十九話 魔導師デビュー戦
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ら、シュミーデアイゼンのカートリッジクリップは排出され、新たなカートリッジが装填される。
 同様にレヴァンティンもカートリッジの装填口が開き、シグナムがカートリッジを装填する。

「「Nachladen(装填)」」

 両者のカートリッジが再装填されると、静かにそのまま構える二人。

 そんな時

「二人ともストップよ」

 プレシアによって戦いが止められた。

「どういうことですか?」
「ああ、まだどちらも明確なヒットは与えてないぞ」

 いきなりのプレシアのストップに首を傾げるシグナムと士郎。
 そんな二人の様子に大きくため息を吐くプレシア。

「よく周りを見てみなさい」

 プレシアの言葉に内心で首を傾げながら演習室に視線を奔らせる二人。

 踏み込みぶつかり合った地には亀裂が走り、他にも士郎が放った矢や鋼の軛に地面が抉れ、シグナムの連結刃で削れ、軌道が外れた螺旋弾のためだろう穴が空いていた。

「「ん?」」

 そこで二人は何かがおかしいことに気がつく。

 演習室は本局内にあるため防護フィールドが張られ、壊れないようになっている。
 無論、魔力と魔力のぶつかり合いだ。
 それでも強固に作られた壁や地面がダメージを受けても全壊はしないようになっているはずである。

 しかし、士郎とシグナムが見つめる先には防護フィールド突き破るどころか、分厚い壁を抉り大穴を空けている壁があった。

「大穴が空いた演習室でこのまま試合続行させるわけにはいかないでしょう。
 というかやりすぎよ」
「いや、シグナムも俺もまだ余力を残していた。
 演習室の強度不足じゃないかとぜひ反論したい」

 呆れたようなプレシアの言葉に、慌てて反論する士郎。

「強度不足って演習室に大穴が空いたことなんて過去、一度も無いのだけど」
「まあ、聞いた事は無いわね」

 士郎の反論をばっさりと否定するリンディとレティ。

 もっとも士郎とシグナムもいささかやりすぎたとは思っているようでどうしたものかと、冷や汗だらだらであった。

「まあ、今回は良いんじゃない?
 初めてのデバイスを使用した模擬戦で力加減を誤ってということで」
「そうね。
 多少、お叱りはあるでしょうけど、一度目は大目に見るとしましょう」

 リンディとレティの言葉にほっと安堵する士郎とシグナム。

「いささか不完全燃焼ではあるが」
「そうだな。だがこれから決着をつける機会はあるだろう」
「確かに。
 ならそれまでにさらに腕を磨いておくとしよう」
「ああ、私もさらに精進しておく」

 こうして士郎の魔導師としてのデビュー戦はなんとも不完全な試合で幕引きとなった。

 本来ならこの後、シュミーデアイゼンの
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