2巻
焼肉パーティー再開×長谷川先生との相席
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がら俺も食べる。
「それにしても、この店は学生用の食べ放題メニューがあったというのは知っていたが、まさか二階席に行ける学生がいたとは思わなかった。ウチの生徒は一階席で食べていても、織斑兄妹が食べていても気付かないだろうな。一般生徒はよくここで食べに来ているのか?」
「どうですかね。学校からは駅を挟んで結構な距離がありますから。味を考えれば食べ放題の金額は安いくらいですけど、それでも高校生が気軽に来るには少々高いと思いますが。俺らがここで食べているという事自体が知らされていない情報だと思いますよ」
「だな。俺も今日、一真っちに連れて来てもらうまで知らなかったのですが、完全予約制で二階席がある事も初めて知りましたから」
「では織斑兄妹は前々から知っていたという事なのか。以前からよく来ていたのか?」
「俺らはこの付近に引っ越してから、よく来ていましたよ。ここは蒼い翼関連のチェーン店だという事をお忘れなく、それにこの前までいた同居人と一緒に食べていましたからね。同居人の職業はプロのカメラマンで、蒼い翼の社長やここのオーナーが同居人のファンらしいと聞いています。一度同居人に写真を頼んだ事がありまして、店の入り口にデカい風景写真が飾られているんですが、あれは同居人の東城迅が撮影したもんなんですよ」
俺ら織斑兄妹がこの外史に来た後に、色々と案内されてからこの焼き肉店に入ってから二階席の事を知った迅だった。普段は一階席で食っていたそうだが、俺が蒼い翼本社社長兼CEOだと知っている店長から顔パスで行けるようにしてもらった。そのお礼との事で、迅が撮影した風景写真を見た俺とここのオーナーが気に入ったので店長自ら焼く事になった。
「ほう・・・・こんな店にも『JIN』のファンがいたとはな。それにしても同居人だったという事も初耳だな、それを知ったファンがいたら絶対に居場所を聞いてくるな」
「そんなに凄いんですか?」
「まあそこまで熱狂的なファンはいないが、私も彼の撮る写真は好きだよ。雑誌か何かで評論家も言っていたが、彼の写真には他の人間には決して撮れない一瞬があるとかでな。被写体が本来の魅力を放つ刹那が写し出されていて、あれは芸術と言って良い程な作品だとな。私のような素人が見ても、惹き付けられるんだからな」
「迅さんは今海外へ行ってますから、帰ってきたらそう言っときます」
そんで焼き終えたばかりの肉を食べていたので、様々な肉を網の上で上手に焼いて行くおやっさんの腕を見る滝川と長谷川先生だった。見た目はただの店長なのに、肉の焼き加減が素人と焼いた肉が違うと言っていた。俺らがこの世界に来た時には、既にカメラマンとしての道をしていたが勇者だった時の腕は鈍っていなかった。当時は世界を救う勇者としてだったが、俺らが来ると予知したか
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