第五章 過去との決別 〜ミッドチルダ J・S事件〜
最終話 少年の内に秘めたる思い
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気が重く感じる。そして察した、もうここから先、俺は上位世界に行くことはできても、完全な形で幻想を使うことはできないだろう。そりゃそうだ。ここにいないという思いが力となるのに、今の俺は明確にここにいると感じている。正しくはティアナがいるところに俺がいるって感じか。だから、あいつが幻想とならない限りは俺も幻想とならないだろう
いまなら、やれる。そんな気がする
「うおおおおおおお....!」
照準をあいつに定め、先ずはビットから撃つ!
全4基を一斉掃射するのではなく、時間差で撃つ
1射目、始まりの砲撃であるディバインバスター
ほんの少し時間を空けて2射目、自身の特性を付与した、ディバインバスター・ブリザード
3射目、一番新しい砲撃魔法であるエクストリームバスター
4射目、初めて使った収束魔法である、エターナルブレイカー
それら全てを打ちながら、ビットの中央にいて、溜めていた俺は収束魔法を放つ
それは、俺の全てを乗せた魔法。ならば、この名こそが相応しい
「一撃....決殺!ファイナル...ブレイカー!!」
膨大な魔力は海より深い蒼色を成して、相手を包み込む
「ああああああああああ!!」
「もう少しの辛抱だ...!」
そして、ガラスが砕けるような音がした。レリックが砕けた音だ。俺はその音で、全てが終わったと思い気を緩めるが
「まだ!僕の中には二個入ってる!!」
その言葉に俺は気を持ち直し、勢いが落ちたブレイカーを立て直そうとするが
「ぐっ....。だったら、ブラスター3!!!」
<ブラスター 3>
「ブースト...!シュート!!」
ブラスターシステムで持って無理やり出力を上げて
「うおおおおおおおおおおお!」
パリン...
気合で持ってして砕いた。その音と同時に今度こそ安堵して、そのまま落ちていこうとするあいつを受け止めた
「.....ありが..とう。これでようやく、本当に自由に、なれた」
「今は眠っとけ。また、後でな」
「うん」
こいつはこれでもう大丈夫だな。全く、気持ちよさそうな顔して気を失いやがって
「こちらBC01。要救助者一名確保、これから転送でそちらに送る。ちょいとやり過ぎたかもしれないから看てやってくれ」
[こちらロングアーチ、了解しました。指揮官はこれから?]
「決まってる。ゆりかご内部に突入、あいつらの援護にいく」
身体の調子は、お世辞にも良いとは言えないがまだ活動できる。少なくとも、補給を必要としない程度には。だが、そんな必要はなかった
[蒼炎さん!こっちは大丈夫です!もう全員脱出しました!!]
「て、ティアナ!?平気なのか!??」
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