第五章 過去との決別 〜ミッドチルダ J・S事件〜
最終話 少年の内に秘めたる思い
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「これがっ!俺の、俺たちの考えた近接での一撃必殺!!」
刀には高密度高濃度の魔力が収束されている、この打ち合いの間に溜めていたのだ。しかも、ただ大気にある残留魔力だけでなく、斬り込む度に大気に拡散されていった鎧の魔力を利用していたのだ。そうして集められた魔力を過剰圧縮、収束して刀に纏わせる、一種のブレイカーの準備をしていた
そして今それが解き放たれようとしている、できた隙はほんのわずか、刹那に満たないがそれでも十分すぎる。その刀を振り下ろすのに刹那はいらない...!
「一撃必殺!ストライク.....!」
右の刀を左肩の上に振り上げ、瞬閃の要領で光の速さの如く斬り落とす
「ブレイカーーーーーーーー!!!!」
相手の体に当たると同時に魔力を解放、斬撃とともに放つ。放たれた魔力は相手を飲み込まんと空を迸る、がそれでも無傷。それでも鎧は壊せない。だが、蒼炎は二刀流。そして、大気にはさらに魔力が満ちている!
それらの魔力も上乗せした左の刀。先ほどの体の動きを利用し、全く同じ軌道で斬りかかる!
「剥がれろおおおおおおおお!!」
放つ。今度の攻撃は一瞬であり、射程は限りなく短いが、その魔力の輝きは約束された勝利の剣に勝るとも劣らない。その一撃に、どうやって耐えられようか。物の見事に鎧は剥がれ、相手は空から落ちていく。蒼炎はその隙を逃すことはしない
「バインド!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「バインド!!」
魔法陣周囲に空間凍結機能付きで、引っ張られても壊れにくくしたチェーンバインド、相手の再強化を遅らせるためにストラグルバインド、四肢を凍結させるためにアイスバインド、極め付けは、駄目押しで動けなくするためにレストリクトロック。バインドを四重に掛けて、相手を完全拘束する
「はぁ....っあ...っ!」
度重なる高難易度魔法の使用で体が悲鳴をあげる。さらに、そろそろ魔術回路とリンカーコアが危険信号を出してる。このまま長引かせるのはまずい
これで、最後だ
足元に魔法陣をだす。ミッドではなく源流の
「収束....!」
攻撃型にしたビットを全基俺の周囲に滞空させ、それぞれが別々の魔法のチャージを始める。そして、俺自身も収束魔法のチャージに入る
「っ....。あと少しだけ、耐えてくれ...」
視界がぼやけてきた、体の魔力がそろそろそこを尽きてきてる。まだだ、この砲撃を撃つまで俺は倒れるわけにいかない
貯まるまでの時間、たったの数十秒が無限に思えてきた。だが、それがなんだ。この身、この魂こそは無間地獄から戻った4つの中の一つ。たかが無限で何を恐れる!
「待ってろ、いまそこから救い出してやる...!」
チ
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