第五章 過去との決別 〜ミッドチルダ J・S事件〜
最終話 少年の内に秘めたる思い
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義しかないだろう。でも剣術じゃだめだ。恐らく内部のレリックのみを壊すことは出来ない。そうなると、大威力砲撃のみ、か。でも、収束砲はチャージに時間がかかる。先ずは、それを打つ為の場を整える!
「アルティメイタム、新技やるぞ。あの鎧なら丁度いい」
<わかりました ロードカートリッジ>
魔力がなくなった薬莢がアルティメイタムから排出される。そしてマガジンが空になったので新しく装填する
「......っ!」
魔力を圧縮、今度は一撃離脱の為ではなく、正面から斬り合う為に相手の懐に飛び込んで行く
「せい!」
圧縮魔力を放出、再び神速で空を飛ぶ。右の刀を左下から切り上げ、左の刀を右下から切り上げる。その速度は早く、例え閃光と謳われるフェイトであっても目で捉えることは出来ないだろう。だが、相手はそれに対して
「.........」
キン!
「っ!!!」
無表情のまま、腕のみで両方の刀を止めた。だが、それがなんだ。この程度は予測の範囲内だ。すぐさま刀を消し新たな刀を作り出して、今度は左右上斜めからクロスに切る。これもまた腕の動きのみで止められる
だが、いまの止めは先ほどよりかは若干余裕がなかったぞ。このまま...!
俺はそのまま四方八方から斬りつける、その全てをことごとく防がれるがそれで構わない
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
打ち合う速度はこれまた高速、刀の軌跡は、全てが同時にあるように見えた。ただ勘違いしてはいけないのは、決して多重次元屈折現象ではないということ。そも、根源に達した際に取った手段によって得られる魔法は変わる。蒼炎が取ったのは平行世界からのアプローチではなく、自身の起源と世界との契約によるもの。ならば、第二魔法を使えるわけがない。魔法抜きで多重次元屈折現象を使うことを許されているのは後にも先にもただ一人。故に、蒼炎は同時に斬ってはいない。しかし、剣術を極めたものとしての全ての技術をもって同時一歩手前の領域に踏み込んだ。それは、凡人と天才を隔てる壁、一般人が辿り着く事のできる最奥
打ち合いが10合を超える
ーーまだ、足りない。刀に宿る輝きは微量
50を超える
ーー少しが蒼炎が押している、という程度。故にまだ足りない。輝きは星のそれにまだ届かない
そして、70に届くか届かないかというあたりで変化は起きた。刀に込められた輝きは眩く、まるで新星の如く、見る人々を魅了するように
「....っああああああ!!!」
さらに、蒼炎の攻撃により相手が少し、ほんの少しだけ後ろに下がった。それは、鎧を貫いたということを意味する。では、どうやって?その答えは彼の刀を見れば一目瞭然だ
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