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リリカルアドベンチャーGT〜奇跡と優しさの軌跡〜
第百六十八話 破滅
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ずると闇の底に引き戻されてゆく。

チンク「お前達は何を言っている?」

フェイト「っ、パートナーデジモンがいないからってなんなの!!?選ばれし子供が何!?私は別に特別でも何でもない!!」

「そんなことないよ、デジモンがいるし…。」

ルカ「いいえ、デジモンは僕達がいて欲しいと思ったら、いると信じたら必ず存在するんですよ!!それは…僕達に心があるのと同じように、皆、夢を叶える力があるのと同じように!!」

「そんなの、子供騙しよ…。」

ユーノ「そんなことないよ!」

フェイトとルカが子供達にそう言う。
だが子供達は聞き入れようとしない。
ユーノも拳を握って口を開いた。

ユーノ「僕達には、これから先長い時間が残ってる。その時間が僕達の可能性なんだよ。今からその可能性を…未来の自分を否定するなんて勿体ないじゃないか!!」

なのは「皆にもあるでしょ!?将来の夢!!」

「将来の夢…?」

「そんなの忘れちゃったよ。」

ノーヴェ「嘘だ!きっとあるはずだよ!!」

ギンガ「恥ずかしがることなんてないよ!!」

スバル「そうだよ!!」

「じゃあ、君の夢は?」

少年はスバルに問い掛ける。

スバル「ふえ?私はねえ…ルカ兄のお嫁さん!!」

ギンガ、ティアナ「「ええええええ!!?」」

ルカ「え?僕のですか?」

スバル「私はルカ兄のお嫁さんになりたいの!!そしてルカ兄に美味しいご飯を食べさせるの!!」

エイミィ「ちょっとちょっと、まさかのスバルちゃんが私達の義妹!?」

クロノ「……」

エイミィとクロノがスバルの言葉に目を見開いた。

ギンガ「わ、私だってルカ君のお嫁さんに…」

ティアナ「わ、私も…」

エイミィ「ちょっとルカ君、ハーレムじゃない!?」

ルカ「ハー…レム?」

クロノ「何だ?この敗北感は…?」

男として負けた気がするクロノは肩を落とす。
同じ顔で同じ遺伝子なのに…。

ヴィータ「えっと、何か色々あって訳分かんねえ状況になったな…なのは、お前夢ないのか?」

なのは「え?私?んー、翠屋を継ぐのもいいかなと思うし…後は…」

ヴィヴィオ「ユーノパパのお嫁さん!!」

ユーノ「ぶはっ!!?」

フェイト「私は…」

キャロ「お父さんのお嫁さんだよね!!」

フェイト「キ、キャロ!!」

遼「俺は…そうだな。夢とか大層なもんじゃないけど、あいつらを見守ろうかなと思ってる。」

「そう…実は私、幼稚園の先生になりたかったの…。」

「僕、野球選手!」

「私ね…本当はケーキ屋さんになりたいの…。」

「漫画家になりたいって言った時、みんなに笑われて諦めちゃってたけど…。」

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