ファイアーボール
[9/9]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
「シャルル!!」
「そういうこと言わないの〜!」
シャルルがそう言うとエドナツさんは一回顔を下ろしてしまう。しかしすぐにこちらを見直す。
「もしかして、ウェンディさんとシリルさんですか?」
「はい」
「そうですよ」
「うわぉ。二人とも小さくて可愛い」
可愛いって・・・俺男なんだけど・・・
「でもシリルさんは、こっちのシリルさんの小さいときに似てますね。きっと将来はかっこよくなりますよ」
「本当ですか!?」
「はい。こっちのシリルさん、すごいかっこいいですから」
おお!!なんか嬉しくなってきた!!早く大人になりたい!!
「そっちが、アースランドの僕さん?」
「どこにさんづけしてんだよ」
エドナツさんにナツさんが突っ込みを入れる。エドナツさんは丁寧な人なんですねわ
「オイラはハッピー。こっちがシャルルで、こっちがセシリー」
「ふん!」
「よろしくね〜」
ハッピーが自己紹介すると、シャルルは顔を背け、セシリーは手をあげて挨拶する。
「あたしは、もう知ってると思うけど」
「ひ〜!!ごめんなさい!!なんでもします!!」
「お前さ、もっと俺にやさしくしてやれよ」
ルーシィさんが挨拶しようとしたら、エドナツさんは魔導四輪の陰に隠れてしまう。
てかナツさん。こっちのルーシィさんにそんなこといっても意味ないですよ?
「こっちのルーシィさんは・・・皆さんをここまで運ぶだけでいいって・・・だからぼく・・・」
エドナツさんにそう言われて気づいたけど・・・俺たちのいるところのすぐ下には王都が見える。ウソ!!もうついてたの!?
「大きい!!」
「すげぇ・・・」
ウェンディの言う通り、確かに王都は今までの街に比べて大きかった。
それを見てナツさんはエドナツさんと肩を組む。
「なんだよ!着いてんならそう言えよ!」
「うわぁ!!ごめんなさい!?」
「・・・・・・」
エドナツさん・・・怒ってるわけではないのでそんなに怖がらないでください・・・
ナツさんはそんなエドナツさんから離れて王都を見下ろす。
「いいぞ!!こんなに早く着くとは思わなかった!」
「あのどこかに、魔水晶に変えられたみんなが・・・」
「さっさと行くわよ」
「あ!待ってよシャルル〜!!」
シャルルとセシリーはいち早く王都へと向かって降りていく。
「俺たちも行こうぜ!!」
「うん!!」
「んじゃ、ありがとな」
「あたしによろしく!」
俺は転ばないようにウェンディの手を取って下り始める。
途中でナツさんとエドナツさんが何か話していたようだけど・・・下っていく俺たちには聞こえなかった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ