ファイアーボール
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、ギルドに戻らなくなるんだ。あいつら、また勝手に場所を移動したからな」
「おおお!!生き返った!!」
するとナツさんはもう既に魔導四輪から降りてしまっている。そんなに早く降りたかったのか?
「もう一人の俺は、ものわかりがいいじゃねぇか。さ、降りた降りた!」
俺たちはそう言われて魔導四輪から追い出される。
「王国とやりあうのは勝手だけどよぉ、俺たちを巻き込むんじゃねぇよ。今回はルーシィの・・・お前じゃねぇぞ。俺の知ってるルーシィの頼みだから、仕方なく手を貸してやった。だが面倒はごめんだ。
俺は・・・ただ走り続けてぇ」
「おい!」
俺たちを見ながらそう言うエドナツさんに、今度はナツさんが何やら話しかける。
「お前も降りろ!!」
そういってナツさんがエドナツさんを魔導四輪から引きずり出そうとする。
「バッ!てめぇ!何しやがる!」
「同じ俺として、一言言わしてもらうぞ」
「よせ!!やめろ!!俺を・・・俺を下ろすなぁ!!」
エドナツさんの必死の抵抗むなしく、エドナツさんは魔導四輪から引きずり出される。
「お前・・・なんで乗り物に強ぇ?」
「「そんなことかい(ですか)!?」」
ナツさんのまさかの質問に俺とルーシィさんが突っ込む。そんな質問魔導四輪に乗ったままでもできたような・・・
「ひっ・・・」
「ん?」
すると・・・エドナツさんの様子が何やらおかしい・・・どうしたんだ?
「ご・・・ご・・・ごめんなさい・・・僕にも・・・わかりません」
「「「「「「「は?」」」」」」」
エドナツさんは泣きながらそう言う。ど・・・どうした?
「お・・・お前・・・本当にさっきの俺?」
「はい!よく言われます!車に乗ると性格変わるって!」
「こっちが本当のエドナツだー!!」
「まさかそうきましたか!!」
ハッピーと俺が叫ぶ。まさか車に乗ると性格変わるとは・・・予想の斜め上をいきますねエドラスは!!
「ひ〜っ!大きな声出さないで〜!怖いよぉ・・・」
「・・・・・・・」
「鏡の物真似芸でもする?」
頭を抱えて怯えるエドナツさんを見て固まるナツさん。ルーシィさんはそれを見ていやらしい顔をする。
「ごめんなさい!ごめんなさい!でも僕には無理です〜!!」
「ああ?」
「ルーシィさんの頼みだからここまできただけなんです〜」
エドナツさんは怯えながらそう言う。なんかいたたまれないなぁ・・・
「いえいえ、無理しなくていいですよ」
「ここまで送ってくれただけで十分ですから」
ウェンディと俺がそう言うとエドナツさんは少し落ち着いてくれる。王国軍から助けてくれただけでも十分ありがたいですからね。
「こんなのいても、役に立ちそうにないしね」
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