ファイアーボール
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聞いてきた。乗りな」
「「「「「「「おおっ!!」」」」」」」
俺たちは運転手にそう言われて急いで魔導四輪に乗り込む。
「飛ばすぜ。落ちんなよ。GO FIRE!!」
運転手の声と共に魔導四輪は凄いスピードでその場から離れる。速い速い!!
「すっご〜い!!あっという間に逃げ切っちゃった!」
「助かったわ」
「ありがとうございます」
「お・・・おお・・・」
「ナツさん・・・大丈夫ですか?」
ナツさんは既に魔導四輪で酔ってしまったそうだ。俺もトロイアできるけど・・・魔力もったいないから黙っとこ。
「王都へ行くんだろ?あんなおんぼろ船より、こっちの方が早ぇぞ」
確かにそうですね。でも・・・この運転手の声・・・どこかで聞いたことあるような・・・
「「妖精の尻尾最速の男・・・」
「「「「「「あっ!!」」」」」」
男の人はゴーグルを外す。その顔はとても見覚えのある顔だった。
「ファイアーボールのナツとは、俺のことだぜ」
「「「「「「ナツ!?」」」」」」
「お・・・俺・・・?」
俺たちはまさかの人に驚く。なんでこのナツさん、乗り物が平気なんだ!?
「ナツ?こっちの・・・エドラスのナツ・・・?」
「ルーシィが言ってた通り、そっくりだな。で?あれがそっちの俺かよ。情けねぇ」
エドナツさんはナツさんを見てそう言う。ナツさんは乗り物酔いで後部座席に倒れ込んでいた。
「こっちのナツさんは、乗り物が苦手なんです」
「乗り物に乗ったとたんすぐにこうなりますよ」
「それでも俺かよ?こっちじゃ俺は、ファイアーボールって名前の、運び屋専門の魔導士なんだぜ」
ウェンディと俺が教えるとエドナツさんはクールに答える。なんかかっこいいぞ!!
「この魔導四輪、SEプラグついてないよ!!」
「SEプラグ?」
「SELF ENERGYプラグって言って、運転手の魔力を燃料に変換する装置なんだ」
ウェンディの質問に俺が答える。確かによく見ると、SEプラグついてないな。
「そっか。こっちじゃ人が魔力をもってないから、SEプラグが必要ないんだ」
「完全に魔法だけで走ってるってこと〜?」
「何よ。車に関しては、アースランドよりも全然進んでるじゃないの」
俺たちがそんな話をしていると、突然エドナツさんは急ブレーキをかける。今度はなんだ?
「ちょっと、何よ急に!」
「そうとも言えねぇな。魔力が有限である以上、燃料となる魔力もまた有限。
今じゃ手に入れるのも困難。だから、俺が連れてってやるのはここまでだ。降りろ」
「「「「「「なっ!?」」」」」」
エドナツさんにいきなりそう言われて俺たちは固まってしまう。そんな〜・・・
「これ以上走ったら
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