ファイアーボール
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ゃない!!」
ナツさんの提案に思わず驚く俺たち。シャルルの言う通り潜入すればいいじゃないですか!?
「隠れんのやだし」
「そんな理由なの〜!?」
「ナツが乗り物を提案するなんて珍しいね」
「フフフフッ!ウェンディのトロイアがあれば乗り物など――――」
「私たち魔法使えませんよ」
「この案は却下しよう!」
「おい!!」
ナツさんは乗り物酔いが激しいらしいから、できるだけ乗り物には乗りたくないみたいですね。
するといつの間にか飛行船はプロペラを回し始めている。まさかもう出発するのか!?急がないと。
「あたしは賛成よ。そうでもしなきゃ、間に合わないでしょ?」
ルーシィさんが立ち上がりながらそう言う。確かに他に選択肢ないですもんね。
「でもどうやって?」
「あたしとシリルの魔法で!知ってるでしょ?今のあたし最強って」
「だから最強ならシリルなんじゃねぇのって・・・まぁいいけど」
ため息混じりで言うナツさん。ルーシィさんにあきれてますね。でも・・・大丈夫かな?ルーシィさんなんやかんやで役に立たないときあるしなぁ・・・
「ルーエンの街で戦ってみてわかったのよ。どうやら魔法は、アースランドの方が進歩してるんじゃないかってね」
「確かにそうかもですね」
「どうでもいいから早くやっつけてよ〜」
ルーシィさんの言葉にウェンディとセシリーがそう言う。でも大丈夫かな?ルーシィさん意外と役に立たないときあるし・・・大事なところなので二度言いました。
ルーシィさんはいつの間にか飛行船の前に行っている。俺も早く行くか。
王国軍もルーシィさんの姿が見えたためこちらに振り向く。もう後戻りはできません!
「開け、獅子宮の扉、ロキ!!」
「申し訳ありません、姫」
「え?あれ?」
ルーシィさんがロキさんを召喚すると・・・なぜか出てきたのはバルゴさんだった。なぜ?
「ちょっと、どういうこと?」
「お兄ちゃんはデート中ですので、今は召喚できません」
お・・・お兄ちゃん?
「お、お兄ちゃん?」
「はい。以前そのように読んでほしいとレオ様から」
「バッカじゃないのあいつ!!」
頭を抱えるルーシィさん。お兄ちゃんか・・・
俺はウェンディの方をチラッと見る。
「どうしたの?シリル」
「俺のこともお兄ちゃんって呼んでくれてもいいよ?」
「あんたもバカじゃないの!?」
シャルルに頭を叩かれた・・・冗談だったのに・・・
「えぇ!?でも・・・お兄ちゃんじゃ結婚できないし・・・」
「ウェンディ〜、帰ってきて〜」
ウェンディは顔を真っ赤にして何かぶつぶつ言っていた。セシリーが一生懸命揺するけど・・・ウェンディは全然戻ってくる気配ないな。
「あいつ、ルーシィだ
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