ファイアーボール
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な。王国とやりあえるはずないって。あ!その時ルーシィさんいないんだった!
「あたしは許せない!同じあたしとして許せないの!」
「まぁいいじゃねぇか」
「よくない!!ムキー!!」
ルーシィさんはますます不機嫌になってしまう。やれやれ・・・
その後しばらくすると・・・
「ふん♪ふふ〜ん♪」
ルーシィさんは本を抱き締めながら鼻歌なんか歌ってる。機嫌直るの早いですね。
「もう機嫌直ってる」
「本屋さんで珍しい本見つけて、嬉しいんだろうね」
「本で機嫌直るなんて・・・さすが小説家志望」
ルーシィさんは小説をよく書いてるらしい。本を買って機嫌直るなんて・・・俺にはよくわからないな。
「何の本買ったんだよ、ルーシィ」
「こっちの世界の歴史書。あんたたちも、この世界について知りたいでしょ?」
「別に」
「この世界にそんな長居しませんし」
「歴史書が物語ってるわ!この世界って面白い!!」
ルーシィさんは本を高々と持ち上げて目をきらきらさせる。だから別に知ろうと思いませんってば。
「例えば、エクシードって一族について書いてあるんだけど」
「あ!私も聞きました。すごく恐れられている種族らしいですけど・・・」
「それにセシリーたちが昨日間違われたんですもんね」
「興味ねぇって。ん?」
「「「「「?」」」」」
ナツさんが何かに気づいたと思った時、俺たちにも何やら変な音が聞こえてきて、突然辺りが暗くなる。なんだこれ?影か?
「何?」
「あれは・・・」
俺たちは上を見上げるとすぐにその正体がわかった。
「飛行船!?」
ナツさんがそう言う。すると俺たちの歩いている近くの道を王国軍が走り去っていく。なんだ?
「王国軍だわ!」
「隠れて!」
俺たちは王国軍に見つからないようにすばやく建物の影に隠れて様子を伺う。
「あの巨大魔水晶の魔力抽出が、いよいよ明後日なんだとよ!」
「それで俺たちにも、警備の仕事が回ってきたのか」
「乗り遅れたら、世紀のイベントに間に合わねぇぞ!」
王国軍がそんな話をしているのが聞こえる。間違いない!ギルドの皆さんのことだ!
「魔力抽出が二日後?歩いていたら間に合わないじゃない」
「歩いて3日はかかるらしいですからね・・・」
「魔力抽出が始まったら・・・もう二度と元の姿には戻せないわよ」
シャルルの言葉で俺たちは不安感に襲われる。どうしよう・・・どうすればいいんだ?
「あの船奪うか」
「は!?」
「奪う!?あの飛行船を!?」
「普通そこまでしないでしょ!!忍び込むだけで十分じ
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