格の時間(2016/03/22 一部加筆修正)
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力を入れる方が効率的よ。
そうだ!私が暗殺に成功したら、あんた達に500万ずつ分け前を上げる!あんた達がこれから一生目にすることの無い大金よ!!」
「あんた、アホか?月給30万の会社でも2年で普通に越える金額だろ、それ。月々計画的に貯金してりゃあ、定年するまでに1000万を貯金通帳で見ることだって普通にできる。
あと、俺は株式トレードや海外の不動産売買で数十億の金を1週間で稼いだ。来週の頭には総資産が50億を超える予定だ。500万程度のはした金で俺を駒にできると思ったら大間違いだ」
俺はそう言いながら、ブレザーの内胸ポケットに入れている貯金通帳を取り出し、放物線を描く様に教卓へと投げた。
クラスの皆は俺の総資産額を信じられないのか、俺の方に顔を向けたまま固まっていて、ビッチ先生も俺の言った額が信じられないと言った顔をしていた。
「ど、どうせハッタリでしょ?普通、貯金通帳を投げられたら本当のことだと思うものね。でも、そうはいくもんですか!大人を舐めるんじゃないわよ!!」
ビッチ先生は脂汗を掻きながらそう言うと、俺の貯金通帳を開いた。そして、次の瞬間――
「――――ッ!?な、何よ!この金額!!?学生の通帳に入ってる額じゃないわよ!!」
通帳に記入されている金額を見たビッチ先生がそう叫んだ。すると、教卓から近いクラス委員の磯貝とその親友である前原がビッチ先生―――というかその手にある俺の貯金通帳を見る為、席を立った。
「ビッチ先生。南の通帳にいくら入ってたんだ?」
「俺達にも見せてくれよ―――ッ!!?」
俺の通帳金額を目にした磯貝と前原は、眼球が飛び出しそうな程目を見開いた。
「ま、マジか……?」
「一、十、百、千、万、十万、百万、千万、一億、十億―――貯金残高35億って、俺目がおかしくなったのかな?」
「「「「「「「「「「ええぇーーーーーーー!!?」」」」」」」」」」
磯貝が俺の貯金残高を読み上げると、クラス全員が驚愕の声を上げながら教卓へと顔を向け、再度俺の方を向いてきた。
「烏間先生から生活費として貰った20万を元手に株式トレードを始め、5日間で資産を800万まで増やした。
その後、800万を元手に休日2日間を丸々使って、分刻みで海外を飛び周り不動産売買やダイヤモンド鉱山、レアメタル鉱山の権利書の売買を行った結果、総資産がそこまで膨れ上がった。
人間、やろうと思えば1週間で億万長者になれるって証明だ。ちなみに金とアパートを用意してくれた烏間先生には来週にでも借りた金に色を付けて―――そうだな、小切手で1億返そうと思ってる」
「「「「「「「「「「いやいやいや、普通の人間には無理だから!ってか、太っ腹過ぎるだろ!!」」」」」」」」」」
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