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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico22竜の強襲〜The 2nd task force : Dragon Eyes〜
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うかもしれないしね)
「みんなー。チェックインは済ませたから各自、荷物をお部屋に運んでちょうだ〜い♪」
シャマル先生の号令に「はーい!」子供組は返事をして、フェンリルから受け取った大部屋の鍵を手に先を行く。
「わわっ」
「ひゃっ? はやてちゃん、大丈夫です!?」
「はやて!」
「掴まって下さい、主はやて!」
今のはやては車椅子に乗ってないのよね。自分の足で歩いてるわ。だけどまだしっかりとした足取りじゃなく、松葉杖を使ってなんとか歩ける状態。だから今、はやてはよろけてしまって、リイン、ヴィータ、シグナムに支えられた。
アインスが天へと旅立ってから今日で1週間と少し。その間、はやてはリハビリを病院だけじゃなくて本局でも懸命に続けた。実はアインスが旅立つ前から補助があれば歩けたそうなんだけど、はやては車椅子を使い続けた。アインスに車椅子を押してもらう、その為に。お互いを必要としたい為のことだったって、数日前にはやては教えてくれたわ。
――そやけどそれももう終わりや。アインスは旅立ったからな。これからは、甘えは許されへん。車椅子はもう卒業。こっからは自分の足で歩いて、父さんや母さんと一緒に見守ってくれてるアインスを安心させたい――
そう笑顔を浮かべてたはやて。その努力は少しずつ実ってる。松葉杖だけどはやて自身だけで歩けるようになったんだから。
「おおきにな、みんな。わたしは大丈夫や。さ、行こ」
はやてがまたひとりで歩き始める。ヴィータとリインがさらに寄り添うようにして左右を固めた。そして改めて泊まる部屋へ向かう。着いたその部屋は30畳ほどもある和室。宴会でも開けるような場所で、カラオケセットが置かれてある。八神家全員に唄ってもらおうかしらね。
「お夕飯は19時からだそうで、こちらで食べることになりますね。お布団はセルフで、そこの押し入れから自由に出して良いそうです。お風呂の方は14時から解放で、露天風呂はもう開いてます」
シャマル先生からそう教えてもらう。現時刻は13時半。開くまでもう少しね。露天風呂はもう開いてるけど、まだ明るい時間から入るにはちょっと勇気が要るわ。露天風呂周りのセキュリティーは完璧で、覗きとかの心配はないんだけど、それでもやっぱりちょっと気になるわけよ。
そういうわけで、さっきの約束を早速果たすことに。荷物を置いて旅館の外へ。旅館の周囲にある山林の中を歩いて、時折立ち止まっては「この傷はあの時の・・・」なのはやすずかは樹の幹や地面に付いた傷や窪みを見て当時を思い返す。そうして辿り着いたのは「私とアリサちゃんが、魔導師になった場所・・・」すずかの言うように、始まりの場所だわ。
「この窪み・・・。あたしとすずかがリンカーコアとデバイスを得た時に生まれた衝撃波で出来
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