マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0989話
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なっていると言ってもいいだろう。
「この調子でいけば、今回は本当に俺達の出番がないかもな」
恐らくブダペストハイヴを攻略している部隊の指揮官達もそんな風に思っている筈だ。
……そう、俺達はBETAの行動規範を理解出来ない、していないにも関わらずそう思っていたのだ。
だからこそ、次の瞬間シロガネのブリッジに非常警報が鳴り響いた時に驚いた。
耳に残る、ヴィー、ヴィーという非常警報。それが何を意味しているのかは、素早くその原因を調べた円の口から報告される。
「っ!? レーダーに反応。これは……ミンスクハイヴからBETAの援軍がこっちに向かっているわ! 数……約、10万!」
悲鳴の如き円の報告。
それも無理はない。そもそも、ブダペストハイヴにいるBETAだけで欧州連合軍にしろ、国連軍にしろ精一杯なのだ。そこへ更に10万ものBETAの援軍が来るとあってはこの態度は間違っていない。
……ただし、それはあくまでも普通の軍隊ならの話だ。
「落ち着きなさい、円。BETA程度の敵が例え10万、20万、あるいは100万集まったとしても、私達の敵じゃないわ。信じなさい、シャドウミラーの力を。そして、私達の愛すべき人の力をね」
落ち着いた様子で円に告げるレモン。
その声を聞き、こちらもまた円の隣で思わず固まっていた美砂が我に返る。
「そうだな、落ち着け。俺がいる限りお前達には決して手を出させはしない。……マリュー、欧州連合軍と国連軍の方にこの情報を。援軍のBETAの対処が向こうで無理なようなら、俺が出る」
まず確実に無理だというのは分かっているが、やはりこういうのは体裁も大事だからな。
特に今回俺達の手を借りるようなことになれば、面子やこの後の発言力についても色々とあるだろうし。
「レモン、俺達は出撃の準備だ。それとイルメヤ、メギロート、シャドウで余剰戦力となっている機体の準備の方も頼む」
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