マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0989話
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こっちの戦力が協力しているから、迂闊な行動も出来ないだろう。
そうこうしているうちに、戦術機部隊を含めてブダペストハイヴを攻略している者達の手により、迎撃の為に出てきたBETAの数は加速度的に減っている。
「シロガネに照射されているレーザーの数も大分少なくなってきてるわ。特に重光線級はもう最初に比べると半分以下じゃないかしら」
美砂の言葉もまた、BETAの数が減っている事を示していた。
もっとも、それはあくまでも今ハイヴの外に出ているBETAだけであり、恐らくはまだハイヴの内部には無数のBETAが存在しているのだろう。
……この前の大氾濫の件から、少ないという予想は持っているんだが。
「アクセル、次の段階に入ったみたいよ」
そう呟くレモンの視線が見ているのは、空を映し出した映像。
そこにこのハイヴへと向かって降り注いでくる幾筋もの流れ星のような光景。即ち、軌道降下部隊の姿が映し出されていた。
ここでも本来であれば、光線級、重光線級により多かれ少なかれ……いや、かなりの数の機体が撃破されるのだが、生憎と今この戦域にはシロガネがいる。
更には戦術機部隊の攻撃や射撃による援護砲撃の効果もあって、光線級や重光線級は急速にその数を減らしていた。
そうして……轟音と共に無数の再突入殻がBETAへと降り注ぎ、数少ない生き残りを更に駆逐していく。
「……凄いわね」
ハイヴ攻略作戦には初めて参加する円が、感嘆の声を漏らす。
それは美砂もまた同様であり、呆然と目の前の光景を眺めていた。
そんな中、降下機動部隊の乗る戦術機が地上部隊の確保していたゲートへと向かって進んでいく。
ちなみに降下機動部隊の使っている戦術機も、当然ながらEF-2000が多い。
ハイヴ攻略のために開発された第3世代機なんだから、それも当然だろうが。
もっとも、それは欧州連合軍だけであり、国連軍の機体はF-15系列の物が多い。
まぁ、欧州連合軍にしても最新鋭機を多国籍軍の国連軍で使うような真似はしないだろう。軍事機密的にも。
それでも幾らかEF-2000を使っている国連軍がいるのは、恐らく欧州各国から派遣されている軍員なんだろうな。
降下機動部隊に所属するのは基本的にエース部隊であり、それを証明するかのようにゲートへと向かう途中にいるBETAを回避していく。
「……え? あれ? 何でエース部隊なのにBETAを倒さないで回避していくの?」
マリューから説明を受けていた美砂が思わず呟く。
確かに普通ならエース部隊と言えば、敵をバッタバッタと倒していく印象があるよな。
実際、殆ど全員がエースで構成されていると言ってもいいシャドウミラーの場合、正にそんな感じだし。
……いや、寧ろシャドウミ
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