Life5 紅の魔王と氷結の魔王
[9/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
しちゃった》〜☆」
扉の爆発後の煙から、何処かで聞いた事のある声だけが聞こえて来た。
「この声はまさか、お姉さ――――レヴィアタン様ですか!?」
「その通りだけど今はまだプライベートなんだし、レヴィアたん☆って呼んでほしかったな〜☆ソーナちゃん」
ソーナの指摘通り、爆発の煙が晴れて来てから現れたのは、レヴィアタンの称号を受け継いでいる源四大魔王の1人である、セラフォルー・レヴィアタンである。
因みに、ちゃんと魔王の正装を着ていた。
「如何して士郎君を攻撃するんです!」
セラフォルーの要望を黙殺して、自身の質問を優先させるソーナ。
「その質問の答えはちょっと待ってね☆その前にぃ〜」
「グレイフィア!?グレイフィアは何所に!?」
今だ士郎のはったりが継続しているようで、サーゼクスだけがパニックに陥っていた。
正直、威厳の欠片も無く。
そんなサーゼクスの頭上に、セラフォルーの魔力が圧縮されて、サッカーボール程の氷が形成される。
パチンッ!
「うわっ!?」
セラフォルーが指を鳴らすと同時に、その氷が砕け散り、サーゼクスのの頭に降り注がれた。
そこで、漸くパニックから抜け出して、落ち着きを少し取り戻していった。
「セラフォルー!?何時からそこに居たんだい?あ、あと、グレイフィアを知らないかい!?」
「ついさっきだよ〜☆あと、グレイフィアちゃんについては、彼のはったりだよ☆」
セラフォルーの指の先に居た士郎は、外套と仮面の下では苦虫を噛み潰していた。
「な、なんだって!?士郎!幾らなんでも騙すなんて酷いじゃないか!」
「いやいや、アレに騙されるなんて、サーゼクスちゃんだけだと思うよ?」
(今の内に・・・・・・・・・って、無理か」
何とか強行突破をしようとした士郎の進行方向を、氷結の壁で遮るセラフォルー。
「行かせな〜いよ☆」
笑顔で邪魔する、黒髪美女魔王様。
「如何して私の邪魔を?身に覚えがないのですが」
「身に覚えがない?嘘はいけないよ、士郎君☆」
「・・・・・・」
『っっ!?』
士郎の口にしたあるキーワードにより、少しだけ黒いオーラを纏わせるセラフォルー。
その現象に、ギャラリー組は過剰に反応する。
「いえ、本当に何のことなのでしょうか?」
士郎は一切とぼけて等いない。
「白を切るのかな?ソーナちゃんに手を出したくせにぃいい!プンプン!」
あくまでも、魔法少女のようなメルヘンチックに怒っている様だが、眼がまるで笑っていなかった。
「・・・・・・・・・・・・は?」
「えぇええ!!?」
「何だってぇえええええええ!!?」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ