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英雄は誰がために立つ
Life5  紅の魔王と氷結の魔王
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娘の眷属を見殺しになど出来ないと決意して、一誠の話に合わせ乍らミリキャスを奮い立たせた。

 「・・・・・・まぁ、そうだろうな」

 そんな反応をする彼らに息を突きながらも、当然の結果として予想通りだと言う意味合いを含んだ言葉を口にしたのだった。


 −Interlude−

 一誠は、帰ってきたリアス達と共に、正式にレーティングゲーム前の若手で有望な上級悪魔たちとお偉いさん方が集まる大切な集会があるので、魔王領に訪れた。
 士郎は用があるとの事で、リアス達の到着前に1人で先に行った。
 そこから会場に辿り着き、あるホール前でバアル家次期当主であり、リアスのいとこでもあるサイラオーグ・バアルと邂逅してから、多少の騒ぎに巻き込まれながらも、漸く一息つけそうなところで、隣の大きなホールで幾つもの爆発音と衝撃音が聞こえて来た。

 「今度は何だぁ?」
 「隣からね?」
 「確認した方が良いのだろうな。次から次へと面倒な・・・」

 サイラオーグは本当にめんどくさそうなに、毒づく。
 そうして隣のホールの扉を開けたところで、先程からの爆発音と衝撃音を創り出している張本人達、魔王姿の正装に身を包んだサーゼクスと、以前のように素顔を隠していた幻想殺し(ファンタズム・マーダー)の格好をした士郎と思われる人物が何故か対峙していた。

 「何を成さっているのです!?お兄様!」
 『リアスか!』

 リアスの声に反応したようで、2人とも一斉に顔を向けた。

 「リアス、君からも言ってくれ!士郎がこの大切な議会に今になって、出席したくないと駄々を捏ねて来たんだよ!」
 「何を言ってるんです!?その様な約定、取り決めた覚えなど有りませんよ!」
 「いい加減我儘を言うモノでは無いよ、士郎!それとも、親友の頼みが聞けないと言うのかい!!」

 滅びの力を自らの手足のように扱い、士郎の周りを徐々に覆っていく。
 士郎はそうはさせまいと、無銘の剣群を創り出し、サーゼクスの滅びの魔力を相殺させていく。

 「誰が親友ですか!いい加減な幻想で、周囲に捏造するのはやめて頂きたい!!」

 滅びの包囲を相殺しながら、時折サーゼクスに目掛けて鉄甲作用による黒鍵を放っていく。
 しかしそれを、自身の目の前に楯のように滅びの力で遮り、それを防いでいる。

 「如何してそんなに、頑なに拒むんだい!?」
 「私と親友になっても、貴方にメリットなどないでしょうが!」
 「メリット云々で君は友人の形成を決めるのか、士郎!見損なったよ!!」

 今までの攻防の中で、少しづつ力を溜めていたのか、これまでとはレベルが違う滅びの力を士郎に向けて放つ。

 「滅殺の煌耀(デカディメント・シンティッリーオ)!!」

 非常に濃密
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