Life5 紅の魔王と氷結の魔王
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主に学力方面が」
「嘘でしょ?それは〜」
「本当さ。俺の魔術師の師匠に仕込まれて、今みたいになったんだからな」
「あら?士郎さんの魔術師の師と言うからには、余程高名なんでしょうね?」
士郎の魔術師の師と言うキーワードに、興味を示したヴェネラナに対して、士郎は沈黙した。
「如何したのですか?」
「ああ、俺の師に興味が有ると言うのなら教えよう。ただ前提として言わせてもらうと、外道では無い!」
「は?」「え?」「あら?」
士郎の言葉に思わず、虚を突かれる。
「外道では有りませんが、理不尽と不条理の塊を人の皮で包んだ、精悍な顔つきでガタイの良い西洋老人を思い浮かべればいいですよ?」
「理不尽と不条理の塊なのに、外道さんでは無いんですか?」
「とんちっすか?」
「実在する人物だよ。ただし、遭遇したら、出来るだけ拘わらずに逃げろよ?基本的に厄介ごとしか持ってこないからな」
『俺はそのせいで何回死にかけた事か・・・!』と最後の士郎の呟きを確かに耳に入れた一誠は、息をのんでから素直に忠告通りにしようと肝に銘じた。
「つまり、近寄りがたき奇人と言う事かしら?」
「ニュアンス的にはそれで正解ですよ。兎に角、師匠の下に居たから俺は、今ぐらいの知識量を持つまでになったのさ」
「ど、どんな勉強法何ですか?」
士郎の先の説明に腰を引けながらも、ミリキャスは恐る恐る聞く。
そんなミリキャスの蛮勇に応える為に、士郎は話し出した。
簡略化で説明するならまず手始めに、本人からすれば優しい修業でふるい落としてから残った弟子たちに徐々に――――では無く、本人からすれば普通に一気にレベルを上げて次々と廃人を作成し続けて逝く内に、残りは1割どころか5分にも満たないらしい。
士郎は何とかその僅かの内の人数に見事に入り込んだらしいが、当時は『この人は俺の脳細胞をワザと死滅させる気なのでは?』と、本気で思ったらしい。
「――――って事なんだ」
士郎が話し終えた時には、ミリキャスは顔全体が蒼白状態で怯えていて、教師役の執事は戦慄しながらもミリキャスを必死に励ましていた。
一誠は、夏休み手前のテスト勉強時の事を僅かに思い出したのか、恐怖に打ち震えながらも『オチは?オチはまだなのか?』と話の間、ずっと呟いていた。
「で?如何する一誠。お前が望むなら、俺がその勉強法をお前――――」
「さ、さあ!部長達が帰ってくるまでしっかり、勉強頑張るぞ!!」
「そうですよ、一誠さん。リアスも、もう少しで帰ってきますから、ちょっとの辛抱ですよ?」
士郎が全てを言い終える前に一誠は、焦りながら机に向かって行った。
ヴェネラナは、大切な
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