2巻
個室焼肉×滝川からの密談
[6/6]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
てしまう可能性があるからか。養父母役だった穏健派の魔族を殺した後、澪を手出しさせないためだとどうせ上層部が判断したんだろう。ゾルギアが主従契約魔法を知り尽くしていたとしても、力はこちらの方が上だという事はまだ知らないと思われるが俺の事はただの剣術使いで通してほしいね。まだ俺が神族の者だという事は知られたくないんでね」
俺と澪にかけた主従契約魔法を熟知しているなら、簡単に見破るはずだが俺がかけたのはゾルギアでも知らないシステムを仕込んだからだ。澪がゾルギアの手に落ちたとしても、呪いは発動しないし正気を戻す事も可能。澪の性格上、ゾルギアを見たら憎い養父母の仇相手だから最悪の場合は舌を噛むと思うがそうはさせん。上はゾルギアを澪に近付ける事はしないが、主従契約魔法を掛けている状態だと知れば呪いで死なせて力が消失しないような可笑しな真似をする連中はいなさそうだ。
「それにしても敵の動きが分からんな、ウィルベルトの力を狙っている輩だけとは限らない。魔族の中には、澪を守ろうとする穏健派以外にも現魔王派を反発する勢力もあるだろう。そういう連中がいれば、澪を殺した現魔王派が壊滅するかもしれんがこれはこれで楽しめそうだな」
「一真っち、顔がまるで戦闘狂の顔してるよ。対策としては、主従契約魔法を解く方法は二つある。主と配下両者同意の上、同じ魔法で解約する無効化。二つ目は契約を強力にするための『誓約化』だ。主従契約の象徴として首に浮き出る首輪みたいな痣が出来るだろ?あれの色は意味があるんだが、言わなくても分かると思うな。仮にも創造神様だからな」
確かに滝川の言う通りで、主従契約魔法の対策は二つある。だがそれはこの世界での魔法であり、俺が更に改良をしたのは呪いのスイッチを自由自在に押せる事が出来て忠誠度である首輪が最初から真紅状態となっているからだ。黒の駒は俺の力を凝縮したのを入れたように、澪と掛けた主従契約魔法は俺がリミッターを外せば更に力が倍増する仕組みとなっている。
ま、忠誠状態がマックスになれば痣が消えて呪いが発動は無くなるが、それだと面白くないのでマックスになっても呪いが発動するようにしてあるからだ。『契約』から『誓約』となれば、配下は絶対に主を裏切らないがそこまで主従関係に到達出来た例は過去にも指で数える程度だそうだ。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ