暁 〜小説投稿サイト〜
新妹魔王の契約者〜龍剣使いの神皇帝〜
2巻
個室焼肉×滝川からの密談
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出さない高級肉を出しているという事だ。

「さっきおやっさんが言ったろ?蒼い翼関連のチェーン店と言う事だから、必然的に高級肉が出るという事だ」

「でもよー、普通に考えて俺の分合わせると軽く一万は超えるぞ?俺的には結構な出費だと思うが」

ここにあるのは、普通に考えて一枚数千円はする肉であり、高校生が単なる雑用のお礼に奢る金額だと考える。俺が滝川をここに連れてきたのは、別の理由があってわざわざ個室にしてもらった。魔族は現在大きく分けて二つの勢力に分かれている。人間界への侵攻を再開しようとしているタカ派の「現魔王派」と、人間と争う事を可能な限り避けようとした先代魔王ウィルベルトの遺志を継ぐ「穏健派」だ。

と言っても、ウィルベルトの死後はかつて最大勢力だった穏健派は勢力としての力を急速に失いつつある。澪は、意図せず父親から魔王の力を受け継いでしまった事で、現魔王派から力を狙われていた。そんで俺の隣にいる滝川八尋の正体は、現魔王派から派遣された澪の監視役だ。名はラースと言うらしいが、白仮面を付けている時以外は滝川と呼んでいる。

先日戦闘をしたので敵だったはずが、ラースの正体を知った俺は密かな協力関係を結ぶ事にした。滝川が、任務に失敗したという情報を現魔王派に流さない事でもあるが、俺の推測だと万理亜同様に澪を守護する勢力である穏健派からの二重スパイだと考えている。極秘裏のスパイを黙認と情報漏洩しないという事が、交換条件とされているが、現在穏健派も現魔王派も勇者の一族も俺が創造神黒鐵だという事は知らない。

結んだ条件は対等の関係とされているが、こちらは神族の上位神だと知っている悪魔は滝川しか知らないと思われる。それでも俺を普通に接してくる滝川なので、俺が知っている情報があれば滝川に教えて魔界側で動きがあれば滝川から極秘裏に教えてくれる。それに成瀬澪を狙う魔族と戦う動機は簡単な理由で、澪の養父母を目の前で殺されたからである。

犯人は現魔王派に居る奴だが、俺は澪に真実を伝えてはいないが深雪や鈴音辺りは知ってそうだ。下手に教えると、感情を暴走させてしまうとまずいし、色々と状況が分からない部分もある。だから俺は滝川に大きな借りみたいなのを作ったので、一見普通の焼き肉屋だが二階は完全会員制で高級肉を振る舞う所となっているのは蒼い翼関連の者しか知らない。

「金の事なら心配いらねえよ、俺は見た目は高校生だがホントは蒼い翼関連の会社員をしている。問題はない」

「へえ〜、一真っちが何者かは知らなかったが店長の目の前でバラして平気なのか?」

「私らは織斑様の事は知っているし、仮にスパイやらがいたとしてもすぐに捕まりますよお客さん。それにただの会社員を様付で呼ぶ事はどういう事かは知らない方が身の為ですよ」

「そうなのか、セキュリテ
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