第二十一話 角田大尉!作者は競馬はしない!!その五
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そのうえでだ、今度は読者の方を向いて喚いた。
「おい、御前等もっと応援しろ!」
「このままじゃ俺達がまずいからな!」
「読め!そして星河以上の人気作にしろ!」
「あの作品を人気で超えさせろ!」
「読まないと御前等酷いぞ!」
「俺達も容赦しないぞ!」
どう容赦しないかというと。70
「御前の冷蔵庫の牛乳腐らせてやる!」
「それ飲んだら下痢だぞ!」
「それが嫌なら読め!」
「わかったな!」
こう読者に言う二人だった、変身していなくとも中身は同じなので言うこともやることも変わりはしない。それでだった。
悪田部にもだ、こう言うのだった。
「何か最近ですね」
「路線変更とか鬱陶しい話出てますね」
「打ち切りの話はいつもあって」
「それで路線変更ですか」
「正直迷惑ですね」
「俺達の俺達による俺達の作品だってのに」
これが二人のこの作品への認識である。
「それで主役交代とか」
「本当に迷惑ですよ」
「そんなのあってたまるか、ですよ」
「何があっても邪魔しないと」
「そうだな、私も君達がいなくなればだ」
悪田部は二人の言葉を受けて静かに言った。
「主役になれるのならな」
「えっ、主役交代もですか」
「ありですか」
「その禁じ手も」
「悪田部さんも言うんですか」
「私も主役になりたい」
野心を露わにさせた言葉だった。
「そう思うからだ」
「えっ、じゃあ」
「まさかの下克上ですか?」
「俺達を排除して」
「それで、ですか」
「そこまでは思ってはいないがだ」
しかし、というのだ。
「私も主役になりたい」
「じゃあ外伝とかでお願いします」
「この作品の主役は俺達ですから」
「もうそれは譲れないですから」
「何があっても」
二人も意地になって言う。
「外伝でお願いします」
「そこで汚職なり女遊びなりして下さい」
「未亡人とくんずほぐれずでも謀略劇でも」
「何でもして下さい」
「俺達はあくまで本編の主役ですから」
「外伝には一切文句言わないですから」
だからだというのだ。
「もうそっちで主役して下さい」
「そういうことで」
「わかった、では外伝があればだ」
そちらでとだ、悪田部も二人に答える。
「そこれで主役になろう」
「それでお願いします」
「俺達も悪田部さんには勝てないですから」
「悪田部さんは正真正銘の極悪人ですから」
「汚職に暗殺何でもござれですからね」
東映で言うと月形龍之介と思ってもらっていい、こう書くと年配の人は怒られるかも知れないがあくまで例えである。
「俺達そこまでしないですから」
「イカサマとか卑怯なことはしますけれど」
「それでもですよ」
「悪田部さんみたいには出来ないです」
「何、それも慣れだ」
汚
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