第二十一話 角田大尉!作者は競馬はしない!!その二
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「これまでは疑惑だけだったが」
「疑惑もばれないようにすることか」
「よし、わかった」
「もとイカサマの腕を磨くか」
「そうしてな」
「蔵立ててやるぜ」
「ああ、確かに御前等のイカサマの尻尾は掴んでないよ」
友人達もこのことは認めた。
「確かにな」
「そうだろ、そんなヘマしねえぜ」
「イカサマ見付かる様なことはな」
「それ位なら最初からしないさ」
「イカサマなんてものはな」
これが二人の哲学である。
「ポーカーでも何でもイカサマなんて見付けさせるかよ」
「ばれたらアウトってのは俺達もわかってるさ」
「だからな、今回もな」
「ちゃんと隠してるぜ」
「じゃあこれからも」
「ばれない様にやっていくか」
こう悪びれずに言う二人だった、そして今度はチンチロリンもするがそのサイコロについても言う友人達だった。
「これもだろ」
「イカサマだろ」
「イカサマダイスだろ」
こう問うのだった。
「そうだろ」
「違うか?」
「さあな」
「どうかな」
しらばっくれる二人だった。
「それは俺達もな」
「言う訳にはいかないな」
「つまりイカサマだな」
「イカサマダイスなんだな」
友人達はここで確信した。
「御前等サイコロもか」
「サイコロでもイカサマしてるのか」
「ったく、本当に汚い奴等だな」
「とんでもない連中だな」
「何処まで卑怯なんだ」
「卑怯者の鏡だな」
友人達は二人を軽蔑している目で見て言った。
「本当にな、ばれたらな」
「ガチで大変なことになるぞ」
「ヤクザとかにばれたらな」
「御前等本当に死ぬぞ」
「南港はリアルであるからな」
「最悪でも指だよ」
指を詰められるというのだ。
「いいな、ばれるなよ」
「俺達でもはっきりわかった時は殺すからな」
本気の言葉だった。
「博打でイカサマばれたら怖いぞ」
「覚悟しておけよ」
「へっ、博打はイカサマをするものだろ」
「ばれなければいんだよ」
あくまでこう言う二人だった。
「勝てば官軍ってな」
「正義だから勝つんだよ」
正義がしてはいけないことは何かということはだ、二人の頭の中にはない。自分達に都合よくインプットしていないのだ。
「だからいいんだよ」
「イカサマしてもな」
「何か御前等な」
「ジャスティスカイザーみたいなこと言うな」
友人達は二人の居直りの言葉を聞いてふとこう思った。
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