第十五話
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百鬼の主らしかったからこそ対応できてたんだろう?」
「その通り!まあ、むしろそのらしさのせいで問題を一つ抱えちゃってますけど、それはそれで面白いですし!」
「それは、『語り部』ゆえの面白さなのかい?」
「おっと、気付かれましたか。確かに私としてはあんなにも語っていて面白い人はレア中のレアケース!語る上であそこまで楽しいのはなかなかありませんよ」
「それはこれまでの百鬼の主にも言えるんじゃないかい?」
「まあそれはそうですけど、それでもこれまでの人たちはロアの能力を得てから自分の物語をゲットしてましたから。まだ何もないのに三つもなんて、これまでにはない面白さなんですよ!」
「ふむふむ。アンタがそこまで言うほどの何か。そこに三人も惹かれたのかね?」
「そう言う貴女はどうなんですか?」
「あー、あと一つクリアしてくれねえと無理だなぁ」
「ということは、これからは?」
「何とも言えない。あのままティアとくっついても面白いだろうし、天樹とくっつくのもいい組み合わせだと思うぜ?鈴ってことくっついたとしても、いいコンビになるだろうしな」
「ご自身については、何のコメントもなしですか?」
「だから、あと一つ要素がなぁ。最後まで生き残ってくれるっていうことが分かってくんねえと」
「うひゃー。百鬼夜行の主人公には高いハードルを!」
「それくらい乗り越えてくれる人じゃねえと、女はモノにできないんだぜ?」
「なるほどなるほど。それで、その候補に挙がっている彼なんですが、これから先どうなりますかね?」
「ある程度の雑魚が相手なら、あの二人がいれば何とでもなるだろ」
「ええ、そうでしょうね。大抵のロアは彼の物語に加えることが可能だろうし、そうじゃなくともあの二人が相手では『えい』で終わっちゃいます」
「だからこそ、もっと格上のやつ……神話や伝説クラスのやつとか、もしくは特定条件で無茶苦茶強くなるやつとかを相手してほしいな」
「うっひゃー!どこまで過酷さを彼に求めるんですか!?」
「けど、見てみたいんだろ?」
「確かに!それを見せられちゃったら、さすがの私も『キャー!素敵―!』って声援を送ってあげてもいいかもです」
「私としてもそこまでされたら、もっとサービスしちゃう気になるんだろうなー」
「悪いですねぇ、貴方も。一体どこまで計算しているのやら。たまに見せる赤面も、計算なんでしょう?」
「極々たまに、引き出されることもあるんだけどな。ってか、アンタも結構悪女だろ?」
「ええ。お互い、人間とは言え気を付けないとですね」
「だな。『百鬼夜行』の主人公ってだけでも『どんな物語でも取り込んでしまう』って属性があるはずなのに、『畏れ集いし』なんておまけつきなんだ」
「これまでの百鬼夜行の主人公が皆さん期待しまくりでしょうね。自分たち以上に『百鬼
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