第2話 盗賊
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に見えた盗賊の一人はシュウを迎え撃つために剣を構える。シュウが盗賊に向かって、突きを繰り出すが盗賊も経験を積んでいるだけあって、素早く避け横から剣を振り下げる。
「もらったぁぁぁぁ!」
完璧なタイミングで当たったと思った斬撃は空を斬っていた。盗賊が周りを探そうとした時、背後から打撃を受け倒れる。シュウはそのままのスピードで、残りの盗賊全員を剣で昏倒させた。七葉も戦闘の経験を積んでいるがシュウのように相手が自分をとらえているのにもかかわらず背後に回る芸当などということはできない。
「よし、仕事終了っと」
「シュウさんさっき突きをかわされて体制を崩していたのにどうやって」
「あぁ、いや…なんというか…そう、師匠の修行が厳しかったからあぁいう芸当ができるんだよ」
「シュウさんの師匠様はすごい方だったのでしょうね」
「うん、強い人だった」
シュウと七葉は盗賊を縛り上げるとそのまま引きずって山道を下って行った。街につくとガリュウと商人達は言っていた通り街の門の手前で待っていた。
「無事だったか!シュウ、七葉」
「まぁね、それとこいつら捕まえてきたから」
街の防衛軍に盗賊達を引き渡しガリュウに護衛人としての報酬をもらったシュウと七葉はそれぞれ宿を借りて、その日はゆっくりと休んでいた。
次の日の朝、シュウの借りている宿のドアをノックする人物がいた。
「シュウさ〜んいらっしゃいますか〜?」
「ほいほ〜い」
シュウは扉を開けるとそこには七葉が立っていた。護衛の仕事はもう済んだし何のようだろうとシュウは思ったがとりあえず中に通して用件を聞いた。
「それで僕に何の用かな?」
「はい、実はですね…シュウさん私に協力していただけませんか?」
「仕事仲間の頼み事となるとできるだけ協力したいけど内容を言ってくれるかな?」
「えっと、いきなりこんなお話をして驚かれると思うんですけど。私は、ロメイスという街の王様の娘なんです」
「はい?…ごめんもう一度言ってもらえるかな?」
「ロメイスという街の王様の娘です」
ロメイスという街はこの世界の第12都市の1つでありそこに王様一人一人がいるのだがその街一つ一つに世界を作った12本の剣があると言われている。その王様のお嬢様がどうして護衛人などの仕事を?そもそもどうしてお嬢様があんな体術使っちゃってるんだ?といろいろな疑問が浮かんだがまずは…。
「すみませんでしたぁぁぁ!」
シュウは正座し頭を下げようとするが七葉がそれを必死に抑える。
「いっいいですよ、ただの王様の娘ってだけですしここにいるなんて誰も思わないですし、だから頭を下げないでくださいよ」
「それにしてもそのお嬢様がなぜこんな
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