第三十一話
[5/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ずのアルフなんて飲まれて尻尾を丸めて震えている。
しかしどうにも精神が既に壊れかけているプレシアにはどこ吹く風のようだ。
その有り余る愛情から来る怒りを何とか押しとどめ冷静さを取り戻す。
「じゃあ、私に娘さんをください」
「「はぁ!?」」
あ、アルフとハモった。
って、まてまてまて。
今母さん何て言ったよ。
くれって言ったのか今!
なんか台詞だけ聞くとプロポーズ後の男性が彼女の両親に言う台詞みたいだな。
プレシアはなにやら考えるそぶりを見せた後、
「いいわよ」
と、答えた。
ちょっ!いいのかよ!
「ただし、ジュエルシードを私の所まで持ってきなさい」
「ジュエルシード…幾つですか?」
母さん!そこは何で必要か理由を聞くところじゃないのか!?
「そうね全部…と言いたいけれど、最低12個、それ以上あると嬉しいわ」
それだけ聞くと母さんは不快だという感情を隠そうともせずにきびすを返し、時の庭園を後にした。
所変わって御神家。
リビングに全員集まって家族会議。
「と、言うわけで。今日からフェイトちゃんはうちの子になりました。皆さん拍手」
わー、ぱちぱち。
俺は心の中だけで拍手した。
ソラ、久遠、なのはは皆ぽかん顔。
ぱちぱち
おや?拍手をしているのは誰だ?と視線を向けるとフェイト。
うっ…素直な子だね。
しかも多分今母さんが言った言葉の意味をよく理解してないんじゃないか?
「ちょっと、母さん!うちの子ってどういう事?」
「そ、そうだよね?行き成りだよね?」
ソラとなのはが混乱しながら質問した。
「いらないって言うから、頂戴って言った。後悔はしていない」
「「はぁっ!?」」
「だから、フェイトちゃん」
「はい」
おどけた表情から真剣な、それでも優しさあふれる表情で母さんはフェイトに向き直る。
「あなたは今日から御神フェイトよ。いい?」
「え?あっ…はい!」
うわぁ…母さん強引に押し切ったよ。
フェイトもなんだか嬉しそうな気がするし。
記憶が戻らない事を切に願うよ、まったく…
詳しい話はフェイトの記憶が戻ったときか、成人したら話すと言う方向で纏めた。
母さんの説明に、またもやぽかんとしていた二人を置いて話は進む。
「それでね、ちょっと母さん必要なものが出来たから二人にも手伝ってほしいんだけど」
「え?あ、うん…」
「それはいいんだけど…」
なのはとソラがようやく混乱から少し回復。
「そう、ありがとう。それじゃあ、明日から忙しくなるわね」
「な、何を手伝えばいいの?」
「ジュ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ