第三十一話
[4/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
って最良の選択なのか。
だけど頭の悪いあたしじゃ考えても分からない。
しかし、目の前に居る御神紫はフェイトのことをちゃんと考えてくれている人。
ならば悪いようにはしないかもしれない。
そう思ってあたしはしぶしぶあの糞ババアの所へ御神紫と御神アオを案内したのだ。
side out
さて、やってきました時の庭園。
そう、プレシア・テスタロッサの居城だ。
アルフの転送魔法で高次元内にある城まで直接転移してきたのだ。
「大きいところね」
ここに来ての感想がソレとは恐れ入る。
俺としてはこの高次元空間の光源がどこから来ているのかが疑問です。紫色に光ってて気持ち悪っ!
正門に着くと何も触れていないのに勝手に扉が開いた。
「入ってこいって事ね」
「多分」
俺たちは城の中に脚を踏み入れた。
「こっちだ」
アルフの案内で通路を進む。
そして案内された部屋には椅子が一つしかなく、その椅子にいかにも悪役といったポーズで一人の女性が座っていた。
まあ、ぶっちゃけ何ていうの?玉座の間?ラスボスの間?なんかそんな感じだけど、実際にこんな部屋があったら引くわ…
どっしりと玉座に座っているプレシアが此方をきっとにらみ付けていかにも不快だと言う感情を隠しもせずに話し出した。
「アルフ…フェイトはどうしたの?」
「フェイトは…」
「その質問には私が答えるわ」
言いよどんだアルフを制して母さんが言葉を発する。
「貴方は?」
うろんな目が母さんを見る。
「私は御神紫と申します。今現在諸事情により貴方の娘さんを預かっているものです」
「預かっているですって?」
「はい」
それから母さんは出来るだけ相手を刺激しないように言葉を選びながらフェイトの現状を説明する。
「記憶喪失?…本当に使えない人形ねぇ。本当にどうしようもない子…」
「人形?」
「ええ、あの子は私が作ったお人形。それ以上ではないわ」
人形。まあプレシアの愛はすべてアリシアに向いている。本当にフェイトへの関心は薄いんだな。
まあ、今の台詞だけ聞いても普通意味は分からないだろうけれど。
母さんを横目でうかがうと、その表情に般若が浮かんでいるようだ。
やばい!母さんが切れそうだ…
「人形?今自分の娘を人形って言ったの!?」
「ええ、言ったわ。あんな子私には要らないもの。あの子に価値なんて毛の先ほども無いわ」
母さんから感じられる不穏な空気。
実際に体内から発生した大量のオーラが指向性を持たずに当りを圧迫している訳だが、普通にプレッシャーが常人には耐えられないほどに膨れ上がっている。
隣に居たは
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ