マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0988話
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・タンクやガン・ルゥも同様に出撃している。
だが、今出撃した部隊の目的はあくまでもハイヴから出撃してきたBETAの……それも可能であれば光線級、重光線級の駆逐。
実際にハイヴへと突入するのは、まずは地上に出てきたBETAの数を減らしてからとなる。次の段階、軌道降下してきた戦術機部隊……いわゆる、オービットダイバーズが姿を現してからがハイヴ攻略の本番だ。
……正直、この段階で俺達を出してくれれば、それ程苦労せずに地上の敵を殲滅し、更にはハイヴの内部へも突入できるんだが。
そんな風に思っていると、それを読み取ったかのように入る通信。
映像モニタに映し出されているのは、欧州連合軍の指揮を任されていると作戦が始まる前に挨拶があった人物。
『アクセル代表、では私達はこれよりブダペストハイヴへの攻略を開始します。リヨンハイヴ攻略作戦の時には、シャドウミラーの手を借りる羽目になりましたが、今回はこの世界の戦力だけで攻略してみせます』
そい告げ、敬礼した後で小さく肩を竦める。
『もっとも、BETAの中でも最大の脅威でもある光線級と重光線級の攻撃を一手に引き受けて貰い、更にはそちらから輸入した戦車に、ライセンス生産のガン・ルゥ。これを考えると、とてもではないですが、この世界の戦力だけでのハイヴ攻略とは言えませんけどね』
苦笑を浮かべるその軍人は、色々と思うところがあるのだろう。
それでも命じられた以上は役目を全うしようと考えている辺り、有能な軍人なのだろう。
「リヨンハイヴの時もそうだったが、BETAの数が手に負えなくなったらすぐにこっちへ応援要請してくれ。ここで無駄に戦力を減らしたくはないだろう?」
『……助かります』
最後にそう告げ、敬礼をして通信が切れる。
「この作戦を采配する立場でも、中間管理職的な立場なのね」
しみじみと呟く円の声に、レモンは小さく笑みを浮かべて口を開く。
「シャドウミラーはああいう人達と違って、随分と風通しがいいと思わない? 無理なことは言わないし、させないんだから」
「それは……まぁ、確かに」
「そもそも、そうじゃないと私も実働班に入ろうとは思わなかったしね」
「……美砂、あんたもしかして技術班や政治班にでも入ろうと思っていたとか言わないわよね?」
「えー、別にそんな事は思ってないけど……でも、そうね。どうせなら内助の功って感じでアクセル君の帰りを待っている役とか?」
その言葉を美砂が口にした途端、円のジト目の他にレモンとマリューの苦笑が向けられる。
「ちょっ、何よ。何か変!?」
慌てたように告げる美砂に、その場が笑いに包まれる。
……シロガネの外では生きるか死ぬかの戦いが続いているってのに、随分と慣れたよな。円と美砂は純粋に
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