マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0988話
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けていた。
先程のマリューの言葉から考えて、Eフィールドを突破されそうな心配はまずないんだろう。
地中海からブダペストまではかなりの距離があるのだが、幸いこの世界の軍艦からの砲撃はハイヴ付近へと届いているらしい。
突撃級に降り注ぐ砲弾の雨の如き光景が映し出されている映像を見ながら、レモンに先程の問い掛けに答えるべく口を開く。
「どうだろうな。戦力的に考えれば、問題はないと思う。やっぱり最大の問題は、この前の大氾濫でBETA側がどれだけの戦力を消耗したかだが……」
そこまで告げ、改めて映像に映し出されている光景へと視線を向ける。
突撃級の向こうからは要撃級や戦車級を始めとして、更に背後には背の高い要塞級の姿も幾つか見える。
「こうして見る限りだと、BETAの数が減っているようには思えないんだよな」
「けど、BETAは元々無数にいたでしょ? なら最初のうちはやっぱりこれまでと変わらないんじゃない? 寧ろ、ハイヴの中にいるBETAの数を考えると、なるべく多く出てきて貰った方がいいと思うけど」
「……まぁ、確かに」
レモンの言葉にそう同意するが、それでも不安は残る。
念動力が反応していない以上、あるいは単純に俺の考えすぎかもしれないが……ただ、BETAというのは、こっちの常識が全く通用しないんだよな。
そういう意味では門世界の帝国に関しても同様だったが、それでもあっちは軍隊が大きな被害を受ければ撤退するといったように、人間として考えれば理解出来る行動を取る。
だが、BETAはそもそも人間ではない以上、その辺の考えが全く読めない。
もしかしたら、1匹残らず自分達が死ぬまで戦い続けるという選択肢もあるのだ。
反応炉を破壊すれば他のハイヴに避難するという習性だけは変わらないと思うが……
「何かあったとしても、アクセル君がいる以上このオペレーション・ルシファーが成功するのは確定だと思うけどね」
美砂のその言葉に、レモンとマリュー、円までもが小さく笑みを漏らす。
その信頼が重い……とは言わない。実際、そのくらいの戦力はこっちでも用意してあるのだから。
そんな風に話をしている間にも地中海に展開している海軍からの砲撃は続けられており、次から次にBETAは死骸へと変わっていく。
そんな状態が続く事、約20分。それでも尚BETAの数が途切れないのは、やはりハイヴの中にはまだ相応のBETAが存在しているからか。
もっとも、ブダペストハイヴはフェイズ5である事を考えれば、それ程不思議な事ではないのかもしれない。
そうして、ブダペストハイヴ攻略作戦は次の段階へと移る。
地中海に展開している戦艦や輸送艦といった母艦から戦術機が次々に出撃したのだ。
当然戦術機だけではなく、リニアガン
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