マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0988話
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……ではなく、通常の砲弾だ。本来なら軌道上からの爆撃の時はAL弾頭をメインにするのだが、今回のブダペストハイヴと重慶ハイヴではAL弾頭は使われていない。
理由は至極単純であり、純粋にAL弾頭の数の問題だ。今回のオペレーション・ルシファーでは、4つのハイヴを同時攻略するのだから、その分AL弾頭も大量に消費する事になる。
当然それだけのAL弾頭を用意するのは難しく、AL弾頭を使うのはウランバートルハイヴとブラゴエスチェンスクハイヴの2つのみとなっている。
ではブダペストハイヴと重慶ハイヴでは光線級、重光線級の対策をどうするのか。それは既に言うまでもないだろう。
「マリュー、シロガネの状況は?」
「400近いレーザーが照射されてるけど、Eフィールドで完全に遮断しているわ。Eフィールドを抜いてG・テリトリーまで到達したレーザーは一切なし」
「だろうな。光線級や重光線級のレーザーでEフィールドを抜けるとは思えないし」
そう、空中に浮かんでいるシロガネだ。光線級、重光線級の習性でもある、空中に浮かんでいる相手を優先的に狙い、更にはより高い技術を使っている機体の優先度が高くなる。
その結果、シロガネがそこにいるだけでその戦域にいる光線級や重光線級は、他に目もくれずに攻撃を集中させる。
ここにニーズヘッグでもいればそっちにも攻撃が集中しただろうが、生憎とニーズヘッグはシロガネの格納庫の中だ。シロガネの周囲を飛んでいるシャドウやメギロート、あるいは地上で待機しているイルメヤに対しては全く何の反応も示さず、ただひたすらシロガネへと攻撃している。
勿論地上では突撃級がこっちに向かってきているだろうが、そこには軌道上からの爆撃が降り注ぐ。
この光景に関しては、ニヴルヘイムのいる重慶ハイヴでも見られているだろう。
……他2つのハイヴでは、特化戦力がないからAL弾頭が降り注いでいるんだろうが。
いや、特機とかのバリアを考えればレーザーは防げると思う。だが、シロガネやニヴルヘイムと違い、特機はハイヴ内部へと突入する必要がある。
そうなった場合、地上にいるマブラヴ世界の戦力がレーザー照射を受ける事になる為の措置だ。
自分達だけでブダペストハイヴを攻略したかった欧州連合軍にしても、さすがにレーザーへの対処はこちらに任せるしかないと理解していたのだろう。
「海軍からの砲撃も始まったわね。これで第2段階、か。……ねぇ、アクセル。正直、どう思う?」
ブダペストハイヴへと向かって地中海に浮かんでいる無数の戦艦から放たれた砲撃が、地上にいるイルメヤ目掛けて向かってくる突撃級へと次々に命中する。
本来であればここでもレーザーによる迎撃があるのだが、光線級、重光線級から放たれるレーザーは未だにシロガネのEフィールドへと命中し続
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