第4章
停止教室のヴァンパイア
第90話 血の悪魔との再会です!
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長や会長みたいな訳じゃねえって事だ」
部長がそう言う類いの輩じゃなくて本当に良かったよ。
仮にもし、そうだったら、今頃どうなっていた事やら。
「詳しい内容は分からないんだけど、結果を言えば、ライ君はお姉さんが囮になってくれたお陰で逃げ切れたみたいなの。でも、ライ君のお姉さんはその為に逃げ切れず、そして無理矢理悪魔に転生させられた」
……おそらくそいつ、最初は人が良さそうな雰囲気で接触し、眷属化を断られた際には人が変わった様に醜く豹変したんだろう。
そんなの見てしまえば、悪魔に対して、ああ言う振る舞いになってもおかしくはないか。
いや、周りから血の悪魔の子供達(ブラッド・チルドレン)と忌み嫌われ、迫害を受けてたあいつには元々周りが信じられない状態だったんだろう。
眷属化を断ったのも、そう言う所もあったんだろう。
「そもそも、そいつはどうしてライニーとお姉さんの事を執拗に眷属にしようとしたんだよ?ライニーって、神器(セイクリッド・ギア)持ってるって訳じゃないし」
「……そ、それは…」
イッセーの疑問を聞き、また、瞳に怯えの色を浮かばせ、言葉を詰まらせてしまう。
……思った通り、ユウナが時々瞳に浮かばせる怯えの色は自分が血の悪魔の子供達(ブラッド・チルドレン)だと言う事が知られた時に忌み嫌われるのではないかと言う恐怖心から来る物だったか。
多分、ユウナ自身は無意識なんだろうが。
「血の悪魔の子供達(ブラッド・チルドレン)としての身体能力と体質が魅力的…いや、戦力的に使えると思ったんだろう」
言い淀むユウナの代わりに俺が答える。
「っ!?……明日夏君…知ってたの…?」
「お前の事もな。知ったのは、あの事件でお前達を助ける時だ」
「……………」
「な、なあ、血の悪魔の子供達(ブラッド・チルドレン)って、あのベルと同じの…?」
「っ!?……う…うん、そうだよ…。私とライ君、それからライ君のお姉さんも……ベル君と同じ血の悪魔の子供達(ブラッド・チルドレン)だよ…」
ベルと同じって所を強調しながら言うユウナは全身に怯えの色を浮かばせていた。
「……アハハ……私の事…嫌いになっちゃった…?」
ユウナは俯きがちにそう言う。
周りから忌み嫌われる存在であり、ましてや、俺達に対して散々傷付け、迷惑を掛けたベルと同じ存在だって言う事で自分達に良い想いは抱かない、そう考えたんだろう。
「え、なんでだよ?」
「え!?」
ユウナの言葉にイッセーは疑問を浮かべ、その様子を見てユウナは少し戸惑う。
「だ、だって、私は血の悪魔の子供達(ブラッド・チルドレン)なんだよ…!」
「いや、だからなんで血の悪魔の子供達(ブラッド・チルドレン)って事でお前を嫌いになるんだよ…?」
「ギャスパーみたいに周りからその身体能力と体質を忌み嫌われているからだ
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