第4章
停止教室のヴァンパイア
第90話 血の悪魔との再会です!
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デマカセって言う可能性もあるんじゃないのか?」
「……そう思えれば、どれだけ楽なんだろうな…?」
「……事実だって言うのか?」
「……俺自身、その結論は考えていた。だが、もし、そうだったらと考えたら、受け入れられなくてな。強引に押し込んで、それ以上は調べなかった。だが、ベルの言葉を聞いて、頭の中がその事でいっぱいになって、その事を否定する為に調べ始めちまった。詳細は省くが、まあ、結果は…」
「……事実…だったと」
「……つうか、なんでこんな事、他人のお前なんかに話してるんだろうな、俺…?」
……たぶん、いろいろ吐き出したかったんだろう。
そんな事実があったんじゃ、周りの教会関係者は信用できないだろうし、かと言って、唯一信用できる神田にこの事実は話せた物じゃない。
俺はまあ、この事実を知っていて、話した所で問題にならないと思ったんだろう。
「……別に俺達血の悪魔の子供達(ブラッド・チルドレン)が忌み嫌われるなんて当時に始まった事じゃねえし…慣れっこだ…」
「……慣れてたら、そんなにやさぐれちゃいねえだろ?」
「フン、やたらとお節介だな?それもお前の親友君の影響か?」
「かもしれないな」
なんとなく、放っておけなかったと思ってしまったからな。
「ライ君、お待たせ。あ、明日夏君、ライ君のお話し相手になってくれてたんだ!忙しい中、ありがとう!」
戻ってきた神田にそう言われ、礼を言われる。
「別に構わねえよ」
「もし良かったらなんだけど…」
「ん?」
「もう少しだけ、買い物が終わるまでで良いから、私達に付き合ってくれないかな?」
「おい!ユウナ!」
そう言うユウナの瞳には僅かだが、怯えの色が垣間見えた。
……………。
「まあ、急ぎの物でもないし、お前ら都合に合わせても構わないぞ」
「え!良いの!」
「おい!お前も何言って…」
「悪魔と関わりを持っている人間様が相手で良ければ」
「良いよ!仲良くできるのなら私は別に良いよ!ライ君も良いよね?」
「だから!勝手に…」
「それじゃあ、美味しい物巡りにレッツゴー♪」
「おい!振っておいてそれか!俺の話を聞け!おい!ユウ!!」
テンションを上げる神田に捲し立てるライニーの肩に手を置いて言う。
「相方の突拍子の無い行動に付き合ってやるのも悪くは無いと思うぜ?お前にとっても良い気分転換になるんじゃねえのか?」
「チッ!勝手にしろ!」
そう言って、俺の手を払い除けると、ズカズカと歩き始めてしまう。
「ちょっと!?ライ君、待ってよー!」
慌てた神田は俺の手を引っ張って、ライニーの跡を追い駆け出す。
「なるほど、イッセーが呼ばれたのはそう言う事でか」
「うん」
ユウナ(名前で呼んでくれと言われた為)からイッセーが熾天使(セラフ)と呼ばれる天使の組織のトッ
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