エドラスのシリル
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してほしいの」
エドウェンディは俺の肩をつかみながらそう言う。なんだ。そんなことか。
「もちろん!!皆さんを助けたら、エドラスの俺もぶん殴って連れてくるよ」
「ぶ・・・ぶん殴んなくていいわ・・・(汗)・・・お願いね」
「うん!」
俺たちはエドラスの妖精の尻尾を出て、王都へと向かうことにした。
「ところでシリル」
「何?ウェンディ」
ギルドから出たところでウェンディが話しかけてくる。
「気持ちよかった?」
「へ?」
俺はウェンディが何を言っているのかわからずにいるとウェンディからなんだかどす黒いオーラのようなものが見えた気がした。
「エドラスの私に抱かれてた時・・・ずっと顔が緩んでたよ〜?」
「あ・・・いや・・・それは・・・」
「シリルの・・・バカ〜!!」
「ぐはぁっ!!」
ウェンディはそういって俺の顔にグーパンチを入れてきた・・・めっちゃ痛い・・・
とある砂漠にて・・・
「よ〜し、動くなよ・・・」
「ウゲロー」
「とらぁ!!待てー!!」
王都へと向かう俺たちは砂漠地帯を歩いているのだが・・・ナツさんは飽きてしまったのか、見たことのないカエルを追いかけ回している。
「何やってんのよあんた」
「蛙を追いかけてるんじゃないの〜?」
「王都まではまだまだかかるのかな?」
「さっき出発したばかりじゃない!」
「五日は歩くって行ってたよね」
「五日も歩いてる内に手遅れとかにならないといいけど」
俺たちはカエルを追いかけるナツさんを見ながらそんな話をしている。
王都どんだけ遠いんだよ・・・
「なんか・・・翼の調子も悪いし、歩いていくしかないわね」
「オイラたち、本当に魔法使えなくなっちゃったの?」
「わからない・・・先が思いやられるわ」
「シリルしか魔法が使えないなんてね〜」
「ミストガンから全員分の薬をもらっとけばよかったよ」
シャルルやセシリーは不安そうな顔をする。せめて三人が魔法を使えれば王都まで一っ飛びなのにな。
「ウゲロー、ウゲロー、ウゲロー、ウゲロー」
「よぉ!!」
俺たちが話している最中もナツさんはカエルと追いかけっこをしている。
「ハッピー、手伝ってくれ!見たことねぇカエルだぞ!これ!ルーシィへのお土産にしようぜ!」
「オイラ、喜ばないと思うよ!」
「俺もハッピーと同感ですね」
俺たちはそういったけど、ナツさんはお構いなしに再びカエルを追いかけ始める。すると
「んがっ!!」
ナツさんは何かに思いっきりぶつかる。俺たちはナツさんがぶつかったところを見
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