エドラスのシリル
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がらも後ろをチラチラ見る。
(このままだとナツの車までたどり着くまでに全員捕まってしまうな・・・となると・・・)
シリルは走る速度を少しずつ緩めてウェンディたちとの距離を取り、やがて立ち止まる。
「シリル!?」
「何してる!?」
「早くしないと――――」
「振り返るな!!」
ウェンディたちはシリルが立ち止まったことに気づいて振り返ろうとするが、シリルの声に驚いてしまう。
「ナツ!!グレイ!!ウェンディたちつれて早くいけ!!」
「し・・・シリルは!?」
「お前はどうすんだよ!!」
シリルは王国軍の方を向く。
「俺が時間稼いでおく。お前らはギルド戻ったらレビィに伝えて早く別のところにギルド移せ」
シリルは最後にナツたちの方をチラッと見て言う。
「ウェンディを頼むぞ」
そういってシリルは王国軍を足止めしていた。
現在・・・シリルside
「それでシリルは王国軍に捕まっちまったんだ」
「本当なら捕まったらすぐに殺されちゃうんだけど・・・」
「シリルは戦闘がかなり得意だから、洗脳して王国軍の魔戦部隊長として戦わされているんだ」
エドウェンディたちに説明された俺たちは暗い雰囲気になってしまう・・・マジかよ・・・
「シリルだけじゃねぇ・・・他にもたくさんの仲間を失った」
「マスターだって・・・畜生・・・」
ギルドの皆さんはそういって泣き出す。仲間を失うなんて・・・俺たちにだって辛いことはわかる・・・
「逃げるのが精一杯なんだよ・・・」
「もしお前たちが王国軍とやり合うつもりなら・・・やめておいた方がいい」
「諦めて元の世界に戻りな」
最初の説明で俺たちが王国軍と戦うかもしれないとわかったギルドの皆さんは俺たちを止めようとする。確かに危険なことはわかってる。だけど・・・
「頼む。王都までの道を教えてくれ」
「「「「「「「「「「え?」」」」」」」」」」
ナツさんがそういうとギルドは騒然となる。
「例え奴等がどんな奴等だったとしても・・・俺は仲間を助けるんだ」
ナツさんがそう言うと皆さんポカーンとしてしまう。
「お願いします!!王都までの道を教えてください!!」
俺もギルドの皆さんにそう言う。ちなみにいまだに俺はエドウェンディに抱き締められてたりする。
「わかったわ・・・教えてあげる」
「「「「「ウェンディ!?」」」」」
俺たちがお願いするとエドウェンディはそういって俺を離す・・・あぁ・・・至福の時がぁ・・・
「ただ・・・お願いが一つあるんだけど・・・」
「お願い?」
「シリルを・・・連れ戻
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