暁 〜小説投稿サイト〜
新妹魔王の契約者〜龍剣使いの神皇帝〜
2巻
いつもの風景×風呂での話し合い
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な年頃の青少年なら既にヤバい状態となるが、こちとら仙人以上に生きているからこれくらいでは動揺しない俺。これ以上されたら理性ぶっ壊すが、生憎俺はこういうのは慣れているし、そろそろ深雪らがヤバいので背中にくっつくのを強制的に剥がした澪。

「これ以上するのであれば、私らが許しませんよ」

「そ、そうよ!ここは一真の家なんだから、これ以上したら私達でも止められないんだから」

「・・・・なら、一真と二人だけで話したい。それならいい?」

そう言ってきたので、俺は無言のまま頷くと深雪ら三人は風呂場から出て行く。そして脱衣所からいなくなったのを確認したので、改めて俺に聞きたい事は何だ?と聞いたのだった。

「一真も迅さんも、もう《里》には戻ってこないの・・・・?」

「それに関してはもう戻るつもりもない。俺は里出身ではないからな、俺の故郷はここや里でもない事ぐらいもう分かっていると思っていたが」

柚希が口にした《里》というのは、分身体であった東城刃更の故郷である。それと同時に澪や万理亜らの魔族という存在を受け入れている者であり、この世界を魔族から守る為に、太古から戦い続けてきた《勇者の一族》・・・・それが野中柚希の正体だ。分身体であった東城刃更も、かつては同じ使命の下に戦っていたがそれは偽りに記憶を植え付けたからである。

五年前に封印していたS級クラスの邪精霊に操られた、里の青年による一族の大量虐殺という事件があった。眼の前で多くの同胞達が殺され、友人まで凶刃が迫った事で己の力を暴走という事となった。当時持っていた《無次元の執行》という技、本来は敵の攻撃だけを消去する筈だったが、バニシングシフトによって邪精霊に操られた青年と殺された一族の仲間の遺体も全てを消滅という無にして消し去った。

事件後に《里》は分身体であった東城刃更を牢へ幽閉すると決定したが、当時分身体の父親であった迅が反発した結果、刃更と迅は勇者の一族としての資格を剥奪され、里を離れる事になった。要するに追放された身となり、二度と里の地は踏めなくなった。

「当時は里出身者だとしても、今の俺にとっての故郷は里ではない。別世界にている俺の仲間達がいる所が、俺の故郷だし里の連中もまさか俺が東城刃更だったという事は知らんだろう」

《里》より他の場所が故郷だと言っても、柚希はまだ理解出来ていない状態だ。五年前の爪痕は、今も消える事はないが、俺にはもう無いに等しい。里や一族の仲間だった者やその家族とも断絶したという感じだ。俺は既に新たな道を決めている。先代魔王であるウィルベルトの力を受け継いだ娘である澪と護衛者の万理亜、その力を現魔王とその配下達から狙われようとし続けている者達を救うとな。

魔王も魔族という澪達の立場も、元勇者の一族で今は神族の上位神だろうが関
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