第六話「禁断の言葉」
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と怖いけどね)
でも彼とだってきっと仲良くなれる...なれたらいいな。そうなのはは思った。
暴走体がもう間近に迫ってきたときにリオンはシャルティエと共に鋭く叫んだ。
「「グレイブ!」」
地属性の晶術『グレイブ』を空中で発動させ海底を大きく隆起させて安定した足場を作った。本来は相手の足元を攻撃する晶術なのだがこのような使い方もできた。リオンは上を見上げた。探していた少女はリオンを見て大きく眼を見開いた。
「リオンさん...?」
まるで今漸く自分のしていることが間違っているときがついたようだった。
「何だ、思ったよりも元気そうじゃないか。」
「あ、アンタまさか助けに来てくれたのかい?」
リオンは安堵して思わず溜息をついた。
「勘違いするなよ。これは飽くまでもついでだ、やるぞ!ジュエルシードを回収する!」
二人は俯いた
「…ごめん。」
「…ごめんなさい。」
それを聞いたリオンは薄く笑った。
(あとで説教をしなくちゃならないと思っていたが...この件については見逃してやるか。)
そう思ってシャルティエを構えた。
「(おいバルディッシュ。聞こえているか?)」
「(ハイ...なんでしょう?)」
「(残念だが僕はもう次の一発で限界だ。あの『伝言』はお前から伝えてくれ。)」
「(な、何をー)」
少しばかり抗議する声が聞こえた気がしたがもう既に念話は切っていた。
「聞こえるな?時間を一分だけ稼いでくれ。」
「リオンさん?」
「アンタ、何をする気なんだい?」
「良いから速くしろ!」
リオンの剣幕に押されたのか何も言わずにフェイトとアルフは暴走体を撹乱し始めた。リオンの後からやってきたなのはも力を貸して旗色も良くなっていた。そしてリオンは晶術の準備をした。
イメージするのは超重力の深淵。今ここに必要なのは圧倒的火力。残された体力を振り絞ってリオンとシャルティエが使えるなかで二番目に強力な晶術を選んで発動した。
「「ブラックホール!」」
「えっ...?」
客観的にその声だけを聞いたらなんとも間の抜けた声だ、と言えるだろう。だが現実を見ればそう言ってしまうのは余りに酷だ。
一瞬ではすまない時間フェイトは眼を疑った。余りに現実的でない光景が目下には広がっていた。
突如、巨大な黒いボールの様なものが出現したと思ったらあっという間にあれほど自分たちを苦しめていた暴走体は一瞬で形を失った。
「…すごい。」
溜息と共に出た言葉はそれだけだった。無理も無い。確かに倒すだけなら巨大な魔法を準備する時間と余裕があればフェイトにもできただろう。だが彼女の最強の魔法『フォトンランサー・ファランクス
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