第六話「禁断の言葉」
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っているとは露知らず、リオンは焦っていた。
(こんな事になるなら飛行魔法も覚えておくべきだったか...!)
未だに物騒な音は鳴り止まない。その事がさらにリオンを焦らせた。
そしてその様子を管理局は見ていた。
「リンディ提督!」
「聞こえているわよエイミィ。」
そう返しながらリンディは考えていた
(これは私の独り相撲だったのかそれともダメージを負ったフェイトさんを見ていられなくなったのか...けどいずれにしても。)
「なのはさん、ユーノ君、クロノ。出撃して貰えるかしら?」
今まで心配そうにモニターを見ていたなのはは表情を引締めた。
「「ハイ!」」
その元気な返事を聞くのと同時にクロノには念話でこうも言った。
「(無理はしないで...全部でなくても良いからジュエルシードを幾つか横取りしてこれるかしら?)」
クロノは手に胸をあてて一礼して出て行った。
何はともあれ賽は投げられた。決断をしたリンディにあとできることがあるとすれば
(祈ること...かしらね。)
名も知らない剣士が凶悪な性格をしていないことを、クロノ達の無事を、
リンディは静かに眼を閉じた。
(母さん、任せてください。)
クロノはそう思った。実の所、これが今回のジュエルシードの騒動において初めての出撃だった。少なからず張り切っていた。
「!?」
「(落下中は念話で話すんだ!舌を噛むよ!)」
横で声になっていないなのはにそう支持しつつ自分はデバイスを構えた、
「(ふう...)」
再び横を見るとレイジングハートをもって少し落ち着いたようななのはがいた。
「それじゃあ行くよ二人とも。」
「うん」
「サポートはまかせて。」
そう言っていた矢先、近くを黒い髪の毛のさっきまでモニターで見ていた少年が駆けていた。
「あの子は...!」
「は、はやい。」
二人はそれを見てそう言った。クロノも全く同じ気持ちだったがこれ位で驚いていたら執務官なんてこの年では務まらない。
クロノは加速して飛び少年に対して先回りしてその前に立ちはだかった。
「どけ!邪魔をするな!」
「君の都合は聞いていないな、僕は時空管理局執務官クロノ・ハラオウン。君を公務執行妨害で逮捕する。」
少年の肩書きを聞いたリオンは思わず顔をしかめた。敵に間違いなかったからだ。
(時空管理局...クソッ!今は一秒でも時間が惜しいと言うのに...)
リオンの飛行はさっきも言ったように消耗が激しい、今空中で彼らを相手にする余裕は流石のリオンでもなかった。だが、口先で言い負かすか説得するか、いずれにしても時間が無いし相手がそれに応じてくれるとは限らない。とすれば
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